2014年06月16日

日本3大発明の1つ「亀の子たわし」100年間も愛され続ける理由   No4

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うーん、今後は使い方も含めてお教えするっていうと偉そうで嫌なんですけど、提案させてもらいたいですね。用途に応じていい製品というのはやはりありますから」会社を訪れて驚いたのは製品ラインナップの広さだ。一口でくくるわけにはいかないほど、タワシの種類と用途は豊富だ。「このシュロたわしはこれまでも生産されていましたが、最近『極〆』(きわめ)という名前をつけてリブランディングしました。これは和歌山の工場で熟練の職人が作っているたわしです。

触ってもらえば手触りがまったく違うことがおわかりになると思います。点で洗うパームの『亀の子たわし』に対して、こちらは繊維の腰で洗うものです。面で洗うスポンジとあわせて、使い分けていただければと思います」『極メ』シリーズのシュロのたわし。質のいいたわしはこうして2つ 重ねるとくっつくと言う僕が使っていて一番気に入っている
製品がこの『極メ』シリーズのシュロたわしだ。これまでスポンジで使い終わったまな板を洗っていた方には是非、一度でも試してほしい。

まな板の表面には包丁でついた細かな傷があり、そこに汚れや色素が入り込んでしまうものだが、その隙間をかき出すようにして洗うことができる。物を洗うのは面倒なことではなく、本質的には気分がいいことだ。白くなったまな板は気持ちがいい。ホーローの鍋も使うことができるし、テフロン加工のフライパンに使っても問題はない。「これなんかすごいんですよ。『極〆』のさらに上の品物です。和歌山のその道、四十年の職人が、気分が乗った時だけつくれるそうで、針金が外からまったく見えないつくりになっています。

このあいだようやく10個つくって送ってくれたんですが、それでも検品に通ったのは2個だけだったので、まだ商品にはなりませんけど」目利きと職人のせめぎ合い。すごい話である。「和歌山での職人育成も今後の課題です。うちの工場には若い人がいますが、やはり職人の数は減少していますから」さて、冒頭の話に戻ろう。ひとつ疑問に思ったのは「どうして、手作業でつくっているのか?」ということだ。「なんていいますか、手作業でしかつくれないんです。逆に機械化できない、というか。それはつくっている工程を見ていただいたほうがわかりやすいかと思います」

というわけで、たわしの制作を見学、体験させていただいた。「たわし作りはとてもシンプルです。針金で繊維をはさみ、巻き込む。それを刈り揃えたものが棒たわしです。それを曲げて、帯縄をかければ亀の子たわしの完成です」工場長がすいすいとつくっていく。親指で繊維の束をほぐしながら針金に挟み込むときに、いかに均一にできるか、というところに技術があるようだ。「繊維は天然のものです。右と左で太さも違います。それを均一にするのが人間の手、指先の感覚でしかできません」

これまで様々な日本の職人の仕事を見せてもらっているが、そこにはみな共通点がある。それは不均一な素材を人間の手によって整えて、美しいものをつくっていることだ。出来上がったものは繊維が揃っていて、コロコロとしていてかわいい。どこか生き物っぽくも見える。「針金がついている部分が頭、内側がへそ、丸い部分が尻といった具合に呼ばれています」擬人化したような呼び方や、その丸みのある外観も、日本らしさなのかもしれない。ひとつ試しにつくらせてもらったが、繊維を均一にならすことができず、針金が見えてしまった。

 

 

posted by タマラオ at 05:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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