2014年02月25日

こんな人生の歩き方  No18

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◇一生懸命に働けたのは将来の「より良いポスト」と「給与」のためだった
考えてみれば、50代前半までの仕事・働くことの意味は、その働きで家族を養う責任を果たすためであり、その働きの評価が今後の昇進・昇給を約束する、より良いポスト・立場を得るためであったろう。つまり、日々の仕事の満足や充実はさておき、まずは、自分に与えられた責任を果たし組織人として認められていく上昇キャリアの中に自分を位置づけている。将来のために今日の苦労を乗り切る働き方だ。

将来、偉くなりより多くの収入を得るためであれば、少々不本意な仕事であろうが転勤であろうが、辛抱強く企業の言うままに従ってきた。自分の社内キャリアを形成する上でも、それぞれ与えられた職務・役割においてよい実績を残しこれを評価されることによって、次のキャリアが拓かれていく。いわば、職位昇進と生活上の満足とキャリア形成が一つのサイクルに連なっているのだ。だが、役定以降の仕事には、ファーストキャリア(50代前半まで)のような上昇感はなく、役職離脱・地位・収入の下降が続く。この時期、仕事のモチベーションや働き甲斐はあきらかにそれとは違ったものになる。

◇「将来のために頑張る」から、残り年月を「幸せな毎日のために頑張る」へ
では、役定後のシニアの働き方や生きがいとはどういうものであろうか。端的に言えば、50代後半のシニアにとって、将来の昇進・昇格ために頑張れるのは、本部長・取締役を目指すごく少数の方だけだ。大半の方にとっては、自分が働ける残り時間を従来の管理職的な仕事満足から、自分が係わる範囲の仕事で、日々の充実と満足を求める働き方に転換していく。

筆者の経験を紹介しておこう。15年ほど前、会社で再就職支援事業を立ち上げた際、50代後半の中高年の方をキャリアカウンセラーとして20人近く採用した。そのシニアの方々はかつて大手企業の営業部長や総務・人事の部長職経験者であったが、単年度の雇用契約であったため、我々の内部マネジメントそのもので一体感を示す方はごく少数。殆どの方がプレーヤーとして限定的な役割責任の中で、毎月何人の就職決定者を出したか、自分の業績とそれがキチンと評価されているかどうかに関心を寄せる方が多かった。

その人たちが異口同音、私に言ってくれるのは、「この年で、こんな遣りがいのある仕事をさせてもらって楽しいよ」、「パソコンもやってるうちにできるようになったよ」だった。内輪の面倒な管理事はやらないが、日々クライアントと向き合って就職支援をやる日々は、充実していたのだろう。役定や再雇用とは多少違いはあろうが、以前の立場や働き方をチェンジし、残りの仕事人生をそれまでの出世競争や収入の多寡に一喜一憂する生き方から、新たな仕事に遣りがいと満足を見出せば、またそこから新たな人生の生き方・働き方が始まるように思える。

定年前OB化〜定年後腰掛けに!? 負のスパイラルを正のスパイラルにするには
役定年齢前後のシニアは、少し気迷い気分の中で、組織的な動機づけもなくその日を迎える。経営や人事、そして組織が時機に応じた個人別支援を行うことで、問題の多い働きになることも防げるはずだ。その処方を見ておこう。

 

 

posted by タマラオ at 06:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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