2014年02月19日

こんな人生の歩き方  No12

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東京でキャリアを積み、新境地パリへ旅立つ
帰国して、さっそくエージェントに登録した。エージェントでアルバイトもして様々なイラストレーターの仕事を見たりイラスト業界に以前より詳しくなったりして、勉強になったという。 後藤は2002年の秋に初の個展を開いた。それが雑誌で取り上げられて、運が急速に上向いた。雑誌を見た『ヴォーグニッポン』の編集者から依頼を受けたのだ。あの憧れのトレドが描いていた雑誌の扉絵3ページを飾るという大仕事を1年間も担当した。

「この仕事は毎回楽しくて仕方なかったです。3ページもあるのでストーリーを考えました。たとえば1ページ目でヴォーグキャラクターの女の子が、友達の操り人形がこしらえた花びらのドレスを身に着けて、最後のページでは操り人形が女の子の写真を撮るというように。季節感をたっぷり出したので、読者のみなさんにも実際の季節の移り変わりをより楽しんでいただけたと思います」

『ヴォーグニッポン』はファッションに敏感な人たちには欠かせない雑誌。連載は大きな宣伝となり、次々に仕事をもらえるようになった。 田辺のアドバイス通り、エージェントの登録も後藤の世界を広げた。エージェントを通してデパートの広告や雑誌の連載を少しずつもらえるようになった。 しかも同エージェントは後藤の技能をとても見込んでいた。2005年に、登録アーティストを数人選んでニューヨークで展覧会を企画したが、キャリアのある人ばかりの中で後藤はただ一人、駆け出しの身で抜擢されたのだ。

後藤さんは日本向けの仕事も多数受けている。こちらは、つい最近の仕事。2013年のクリスマスまでの1カ月間、都内のデパートecute各店が華やかな雰囲気に包まれた 後藤は仕事の経験を積み続けた。そうしているうちに、そろそろ親元を離れて一人暮らしを始めようかとふと思い立った。いい物件を探し当てて、さあ決めようかというときに、心の中で突如声が聞こえたという。 「このまま東京に腰を据えてイラストレーターの仕事をすることが、あなたの本当のしたいことなの?」

後藤が出した答えは、「ニューヨークでと以前憧れたように、イラストレーターとしてやはり海外で働いてみたい」だった。 今度は十分経験を積んでいるし、ニューヨークに行っても前回のようにはならなかっただろう。しかし、渡航先として後藤が選んだのはパリだった。 「ニューヨークではたくさんのアーティストたちに会い、刺激を受けました。その人たちも含めて、世界中からアメリカンドリームをつかもうと来ている人たちのエネルギーが街のどこに行っても満ちていて、しかも、ストリートアートなどが盛んで、芸術自体のエネルギーもすごかったです。

その波動を体中で感じることが心地よかった。私もそのスピード感の中に入って、波をかき分けるように自分の目標に近づいていくことはできたでしょうが、もう一度ニューヨークへという気持ちはわいてこなかったのです。

 

 

posted by タマラオ at 05:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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