2015年09月14日

絶滅危機のウナギは庶民の食卓に戻るのか     No2

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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44004

全国ウナギの生産量と主要生産地。国内の養殖生産量は2万トン前後を推移してきたが、2013年は1万4200トンと大幅に減少。生産地の順位は2010年と変わらない。

もはやヨーロッパウナギでも足りない戦後、再びシラスウナギが不足したとき、中国に加え、台湾や韓国からもシラスウナギを輸入するようになった。1969(昭和44)年には、ニホンウナギとは異なる種のヨーロッパウナギの輸入も始まった。1970年代には台湾や中国で、ウナギの養殖が本格的に行われるようになった。豊富な水量や広大な土地、労働賃金が安いことから、日本より低コストでウナギを生産できる。これらの国ではウナギを食べる習慣はなく、全て日本人向けだ。 この頃の日本は、高度経済成長期の真っただ中で、ウナギ消費量もますます増えた。

すると、またシラスウナギが不足し、今度は中国でもヨーロッパウナギのシラスウナギを輸入し、養殖を始めた。中国や台湾で蒲焼に加工した製品も大量に輸入されるようになり、ウナギの生産は過剰気味に。価格は大きく下がり、私たちは安くウナギを食べられるようになった。ウナギが高級食から庶民の食べ物になったのも、本をただせばシラスウナギの不足に端を発するものだったのだ。 今ではヨーロッパウナギの資源も枯渇し、輸入が厳しく規制されることになった。ニホンウナギとヨーロッパウナギだけでは、もはや日本の需要を満たすことは困難だ。そこで、数年前から、マダガスカルやアメリカ、インドネシアなどから、アメリカ種やバイカラ種など異種のシラスウナギが輸入されるようになった。

環境の悪化でウナギの生息場が減少
ウナギの資源が減った原因は、乱獲の他に気候変動による海流の変化や生息環境の影響が挙げられている。先に述べたようにウナギは生態が複雑で、海や川を行き来する魚だ。生息域が広いので、環境の変化の影響を受けやすいのである。 戦後、急速に進んだ河川や沿岸の環境破壊は、ウナギの生息に大きな影響を与えたと考えられている。河川や沿岸の護岸工事によって天然ウナギの隠れ場やエサの生息場が失われ、また、ウナギが遡上する河川にダムや堤防が建設され、ウナギの生息域が大幅に減ってしまった。

環境の改変とウナギ資源の減少を科学的に証明するのは難しいが、このような環境の改変や水質の悪化によってウナギが生息しにくくなったところに乱獲が加わり、シラスウナギの漁獲量の大きな減少が進んだのだろう。ここ10年ほど、ウナギの輸入量と生産量はともに減少し、ウナギの値段も高騰している。消費量は減り、廃業するウナギ料理店や養殖業者も増えている。ウナギが庶民の食べ物になったのも、つかの間の出来事だったのだ。それどころか、このままシラスウナギが減り続けたら、幻の食べ物になるかもしれない。

“完全養殖” が一挙解決への光明
そこで、期待が高まっているのがウナギの完全養殖である。完全養殖とは、卵をふ化させて得た仔魚を育て、成魚にまで育てるもの。40年ほど前から研究が進められている。ウナギは身近な魚であるが、産卵形態は分かっておらず、人工飼育では、全く成熟しなかった。そこで、ウナギにサケなどのホルモンを投与して、人為的に成熟させる方法が開発された。これで親ウナギの催熟技術が向上し、仔魚を得ることができるようになったのだ。しかし、その仔魚を飼育する技術の開発は困難を極めた。その最大の要因は仔魚の餌が分からなかったことだ。 研究者は手当たり次第、餌を探した。

 

 

posted by タマラオ at 06:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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