2015年08月14日

中国が民主主義導入を嫌う本当の理由 No2

077.JPG
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44213

中国の人口は13億人だが、都市戸籍を持つ人は4億人、農民戸籍が9億人だ。9億人のうち、都市に出稼ぎに来た3億人の「農民工」は、レストランなどの従業員として働いている。その多くは若者である。農村には老人や子供だけが残されており、都市に比べて著しく貧しい。中国で奇跡の成長の恩恵を受けたのは都市戸籍を持つ4億人だけである。農民戸籍を持つ9億人は取り残されている。彼らは都市に出ても低賃金でこき使われるだけ。

レストランの従業員になっても大した給料が得られないために、働いている店で食事をすることすらできない。それは、昔の奴隷に近い境遇である。

民主化をあえて進めないインテリや中産階級
日本でも飲食チェーン店の劣悪な労働条件が問題になることがある。ただ、そのようなチェーン店で働く人々も、休日に仲間と類似の店で食事をすることはできよう。その程度の賃金は貰っている。格差社会などと言って騒いでも、日本の格差などかわいいものだ。 中国では都市戸籍を持つ4億人が、農民戸籍を持つ9億人の犠牲の上に立って繁栄を謳歌している。中国共産党はここ数年、内需を拡大するために農民工の給料を上げる政策をとってきた。

それによって農民工の給料は少々上がったのだが、その一方で中国の輸出競争力が削がれてしまった。その結果、日本でも「China+1」などと言う言葉が聞かれるようになった。このことからも分かるように、中国の経済発展は農民を安い賃金でこき使うことによって成り立っている。農民を安い給料でこき使うことができなくなれば、大した技術を持っていない中国は成長し続けることはできない。中国が民主主義の導入を嫌う真の理由がここに隠されている。

そして、民主化が叫ばれているにもかかわらず、第2の天安門事件が起こらない理由もここにある。現在、中国の都市の生活水準は先進国並みになった。そんな国で共産党はかなり強引な統治を行っている。それでも都市に住むインテリや中産階級が黙って共産党に従っているのは、彼らが現行のシステムにおける利益の享受者であるからに他ならない。真に民主的な政府ができれば、その政府は9億人もいる農民の意見を代弁することになる。

それでは都市に住むインテリや中産階級の望むところではない。本来、民主化運動は都市に住むインテリや中産階級がその担い手になるはずなのだが、彼らは真の民主化が進めば都市戸籍という特権を失ってしまう。だから、民主化運動が盛り上がらない。これが、いくら非難されても、中国で共産党体制が続く真の理由である。

 

 

posted by タマラオ at 05:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/161448147

この記事へのトラックバック