2015年08月10日

テクノロジー失業 No2

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ロボットが癌の手術をする時代に
製造業一般でも状況は同じだ。ロボットの導入などによって、同期間に約270万人の職が奪われている。特に今後はロボット技術の進展によって、多くの分野で人間がロボットに取って代わられていく。カリフォルニア大学バークレー校の研究者は、ロボットが癌細胞の切除手術の全行程を行う実験をすでに始めているし、ドイツのダイムラーは今年5月、米ネバダ州で無人トラックの走行運転を行った。米国ではトラックの運転手は約290万人もおり、男性の間では最も雇用者数の多い職業である。

将来、トラックや車の運転が完全に無人化されるかどうかは疑問が残るが、少なくとも一部で無人化・ロボット化が進むだろう。ただロボットが人間を凌駕するとの見方は何もいまに始まったわけではない。福岡県北九州市にある安川電機の社長にインタビューしたのはずいぶん前のことだ。産業用ロボットの生産台数で世界1位を誇る同社は、特に自動車を組み立てるロボット製造で業績を伸ばした。いまではロボットがロボットを製造する段階に達している。

今後は産業用だけでなく、家庭内にロボットが入り、職場でロボットが幅を利かせるようになる。逆の見方をすれば、テクノロジーに脅かされない職種は必ずあるはずで、そこに21世紀に生きる人間が磨くべきスキルが見い出せそうだ。前出のコルビン氏は、「もしロボットに置き換えられる職業があるなら、そうすべき」と前置きしたうえで、人間らしい創造力や判断力を必要とする仕事はずっと残ると述べる。企業や団体などのトップは組織をまとめてリードしていかなくてはいけない。

軍隊の指揮官も同じだ。集団をまとめて方向を示す仕事は人間ならではのものだ。 コミュニケーションを必要とする職業もロボットには任せられない。弁護士や裁判官といった司法関連の職業や教育者は人間のものだろう。外科手術はロボットに任せることができても、患者と目と目を合わせて話を聞き、さらに診断をするという作業は人間の医師の方が患者は安心するはずだ。

人間関係の構築は苦手
英オックスフォード大学の研究では、今後5年から10年で人間の左脳が担当する業務、例えば社内の損益計算書の作製や経営分析などはロボットに取って代わられるとしている。だが右脳がつかさどる業務、社内でのチーム作りや企画、商品開発などはロボットにはなかなか及ばない。 となると、21世紀にロボットに負けずに生き抜ける人間は、人とのコミュニケーション能力に優れ、創造力と統率力があり、人の心に共感できる人材のようだ。円滑な人間関係を築くスキルはロボットにはないものだ。

コルビン氏は「21世紀に必須の究極的なスキルは共感」と断言している。これはともすれば、ネットやゲームに熱中し過ぎて1人の世界にこもりがちな現代人の苦手とするスキルなのかもしれない。IT業界のSE(システム・エンジニア)は当分仕事をしていけるが、将来有望な職種は人を動かし、統率していける人物らしい。 これだけを聞くと、21世紀は合理主義からロマン主義に逆戻りするようにも思えるのだが・・・いかがだろうか。

 

 

posted by タマラオ at 06:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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