2015年07月22日

人口激減の救世主“海のギャング”の魅力 No2

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25年後には人口半減!須崎市の救世主に選ばれた「うつぼ」
学会結成のきっかけは須崎市の「人口激減」だった。高知県自体の人口が全国的にみても激しく減少するなか、須崎市は30年間で30パーセントの人口減。昭和50年代に3万人だった人口はいまや2万をきるのも目前という状態。地域経済に大打撃を与えていた。「いまの予測では、25年後には人口が半分になるといわれているんです」と語るのは、須崎商工会議所中小企業相談所所長でもある坂井正輝さん。そのタイミングは、商工会議所の青年部である学会メンバーが経営トップになるころだ。

「み、未来がない!!」「これじゃあ、いかん!」多くの人に来てもらえる魅力的な街づくりのために、地域の食文化で市外や県外にも須崎の魅力を発信し、交流人口を増やそうという話になった。海岸部に面する須崎は漁業が盛んな町。須崎でもカツオは揚がり、もちろん名物だ。しかし高知ならほかのエリアでもカツオなわけで、それでは目立たない。特産品のじゃこという話もあった。

農業も盛んで、日本一の生産量を誇るみょうがという話もあった。しかし、どうもそれでは「いまいちインパクトが足りない」。かくして、人口激減の救世主として、採用されたのは「うつぼ」だった。確かにインパクトは十分である。かくして、須崎のウツボーイたちは立ち上がったのである。

噛みつかれたら骨まで貫通!? 取り扱い要注意だけど地元では“高級魚”
そもそも、うつぼとはどんな生き物なのか。「うつぼは世界で約200種類くらいいます。そのうち高知でとれるのは20種類くらいですね」と水産加工会社「みなみ丸」のオーナーでもある森光貴男さんが説明する。うつぼは、熱帯から亜熱帯に分布し、日本では関東以南の日本近海に生息する。浅瀬の岩礁にいて、「海のギャング」といわれるほど獰猛。縄張り意識が強く、「半径1メートルにいるものはすべて天敵」だと思うらしい。

ものすごいスピードで近づき、強力な顎の尖った大きな口を開け、目の後方まであるという鋭い歯で敵に食らいつく。食性は動物性。魚、大好物のたこ、甲殻類などなんでもバリバリ食べる。さらに、陸に打ち上げられても皮膚呼吸できるため、30分以上は生きているという、とても生命力の強い魚。よって水揚げされても生きていることが多く、噛まれると大怪我になるため「取り扱い要注意」な魚だ。

「噛みつかれたら、のこぎりの刃のよう一気にささります。骨まで貫通するくらいです」森光さんも子どものころ、水揚げされたうつぼを手で突っついて、噛まれたことがあるらしい。「手のひらに穴が開きました」イタタタタタタッ!! うつぼ
は、その名前の語源は空洞を魅する古語「うつぼら」ともいわれているように、岩穴に潜んでいる。よって、おそらく、そのサイズに合わせて大きくなる。おそらく50年くらい生きていて、おそらく8キロぐらいにまでなる。

「おそらく」を森光さんが連発する。「よくわかってないんですよ」じつは、うつぼが「食料」として認知された歴史は意外に浅い。よって、うつぼの研究はあまり進んでおらず、その生態についてはまだまだ謎のベールにつつまれているそうだ。
「高知でも、うつぼを積極的に食べはじめたのは、昭和30年ごろからといわれています」と、森光さん。学会員が、ずいぶんと古い文献を調べてみたものの、うつぼの名前が出てくるのはここからで、それ以前はまったく見つからないという。

 

 

posted by タマラオ at 07:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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