2015年03月29日

シンガポール建国の父が語った「日本への警鐘」    No3

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インターネットの最大の利点は、場所を選ばないことでしょう。実は先週、私はフランスのリヨン郊外の小さな町にいました。しかし、コミュニケーションに必要なのは電話線だけでした。それでシンガポールと連絡できるのです。米国や、世界のどこにいる友人とも連絡できます。5ポンド(約2kg)のパソコンと、きちんとした電話回線。必要なのはこれだけです。

問 インターネットが普及していく中で、シンガポールは有利ですよね。中国語とともに英語も公用語で、住民の大半は英語が堪能ですから。

答 我々は運が良かった。インターネットのことを考えて中英2つの公用語にしたわけではもちろんなかったですからね。

問 日本も公用語を2つにした方が良いと思われますか。

答 そう思います。日本はキャッチアップが非常にうまい国ですが、インターネットの世界でキャッチアップするには英語が欠かせません。中学生全員が英語を上手に使えるようになることが重要だと思います。

アジアに流れる儒教の価値は大きい
問 日本を含めたアジア的価値は、こうしたグローバル化の中で崩壊せざるを得ないのでしょうか。

答 いいえ、それは別の話です。欧米人は、アジア経済とともにアジアの価値も崩壊すると見ていますが、それは間違っています。崩壊したのはアジアのお粗末なシステムです。お粗末な銀行監督体制、融資システム、企業管理システムなのです。

私は「アジア的価値」とひとくくりにした議論はしたくありません。アジアにはイスラム教の価値やヒンズー教の価値、仏教の価値などが混在し、多様だからです。ただ、中国や日本、シンガポール、韓国などが共有している儒教について言えば、その価値の重要性はいささかも衰えていません。 儒教が重視するのは人間関係です。統治者と被統治者、夫と妻、父親と息子、兄弟姉妹、そして友人同士の「5つの人間関係」です。儒教の価値では、これらの関係は欠くことのできない決定的なものです。

これは最先端の技術をもってしても代替できるものではありません。最高のコンピューターでも子供を育てることはできない。子供は父親と母親がいて初めて、何が正しく、何が間違っているかを学ぶことができるのです。 アジアは中南米より早く回復しました。何故でしょう。貯蓄率が高いからです。アジア人は浪費をしません。家にとどまり、家族を支えます。多いところでは国内総生産(gdp)の40%から50%が貯蓄に回っています。

貯蓄が多いということは、銀行に流動性があるということです。おかげで金利は低く、したがって回復も早くなるわけです。これは誇るべきアジアの価値です。ですから、私はいつでも、どこでも、アジアの価値、正確に言えば儒教の価値を擁護します。

 

 

posted by タマラオ at 07:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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