2015年03月25日

中国人にウケる新観光名所    No2

045.JPG
「日本が好きで、片言の日本語もできる人のようなのですが、時間がかかる各駅停車の旅なんて、すごいな〜と感動しました。ときどきおいしそうな駅弁なんかも載せていましたね。北海道の片田舎でも駅弁が手に入り、しかもおいしい。これぞ日本の醍醐味、素晴らしさだと思いましたよ」と友人。こんなふうに個人旅行をする人も、すでに現れているのだ。

新しい旅先を見つけるカギは微信やブログなどにあるようだが、日本人以上に「日本の良さ」に着目し、中国人に積極的に情報発信している人もいる。微信と微博(中国版ツイッター)上で、若い女性の間でカリスマ的な人気を誇る林竹さん(=写真)だ。旅行作家であり漫画エッセイスト、デザイナー、ブロガーなど多彩な顔を持つ。

日本人よりも「日本の良さ」に注目 地方を愛するカリスマ旅行作家
林さんは子どもの頃から日本のアニメが好きだったことがきっかけで、北京の大学を卒業後、来日。日本の大学で学び、会社勤めをした経験もある。現在は上海に住んでいるが、彼女が2013年に出版した日本旅行ガイド『林竹闖関西』(「林竹が見て歩く関西」/上海人民美術出版社刊)は、それまでの一般的な旅行ガイドとは異なり、林さんが自分の足で歩き、イラストを描いたものとして、若い女性を中心にヒットした。

有名な観光スポットだけではなく、おいしかった料理や何気ない風景などを写真や文章、イラストで紹介しているのが特徴だ。関西と言っても、大阪や京都だけでなく、奈良や神戸まで紹介しているのがミソ。たとえば、あぶら取り紙で有名な「よーじや」を取り上げるときには、「よーじやカフェ」のメニューから、奈良公園で鹿に餌をやったりするシーンまで、可愛いイラストで再現している。

林竹さんが美濃で宿泊した「古民家宿&カフェ『陽(ひ)がほら』」
林さんは2014年に岐阜県を旅行し、その様子をネットなどに書き込んだところ、やはり大反響があった。飛騨高山をそぞろ歩きしたり、美濃地方では伝統の和紙づくりを見学したりした。思い出深いのは、地方の人々の温かさや素朴さだ。
「美濃のうだつなど、その地方独特の建築物や、他では食べられない郷土料理などに惹かれますね。東京に住んでいましたが、こんなに美しい日本があるとは知らなかった。東京や大阪などの大都市にはない個性と魅力があると思います。
ぜひ、もっと中国人に知らせたい」(林さん)美濃で宿泊した「古民家宿&カフェ『陽(ひ)がほら』」では、日本の伝統的な民家に興味を持ち、朝食などをイラストにした。宿のご主人・宇城智之さんはこう語る。「古民家なので、トイレや風呂が外にあったり階段が急だったりで、日本人でも戸惑う方もいらっしゃいますが、林さんはそうしたところも全て受け入れて、楽しんでくださっていましたね。おかげ様で、海外からのお問い合わせも結構あります」

岐阜県上海事務所首席代表の谷口真里子さんも、「中国の方に岐阜の良さを再発見していただいて、とてもうれしい」と話す。同上海事務所にも、日本語が全く話せない上海人から電話がかかってきて、「岐阜の旅館はどこがいいと思いますか?」「下呂や飛騨高山にはどうやっていったらいいのでしょうか?」などの問い合わせが、じわじわと増えているというから驚きだ。

世界に誇れる“本当にいいもの”を教えてくれる「日本大好き中国人」
日本人自身も気づかない日本の良さがわかる、林竹さんの絵日記 林さんは、上海の若い女性らと共に今年再び岐阜を訪れたが、その際ただ旅行をするだけでなく、スケッチブックやペンなどを持って行き、旅先のスタンプを押したり、落ち葉や電車の切符を貼ったりして、みんなで絵日記を楽しんだ。林さんは温泉の入り方なども若い女性たちに指南し、日本のマナーを教えているという。

「大多数の中国人にとって興味があるのは、やはりまだ桜、温泉、ラーメンなど定番中の定番であることは変わりないのですが、工芸品などの手づくりのものや、浴衣や花火など季節感のあるものに惹かれる人も急激に増えています。日本には世界に誇れる“本当にいいもの”がまだまだたくさんある。そういうものをもっと見つけて、中国に紹介していきたいですね。日本での中国人のイメージは(マナーが悪いなど)、マイナスからのスタートかもしれません。

でも、中国人だからとひとくくりにせず、ぜひ広い心で受け入れてほしいし、色々な中国人がいることをわかってほしい。私たちはただ観光するのではなく、もっと“日本の暮らし”や、“日本の日常”を楽しみたいと思っているのです」(林さん)
日本人にとっては当たり前過ぎて気がつかなかったり、それほど素晴らしいとは自覚していないところこそ、「日本のよさ」だと中国人たちは認めている。ただ名所旧跡を観光するだけでなく、そこから日本文化も学んで行ってくれるはずだ。

中国から日本に来る個人観光が増え、地方にもっと目を向けてくれれば、地方再生にとってもきっと役立つのではないだろうか。

 

 

posted by タマラオ at 06:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/115661182

この記事へのトラックバック