2015年02月22日

『なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか』 No6

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日本にいるより、海外に出たほうがチャンスは大きい
グローバルスタンダードが叫ばれ、インターネットが登場して、世界はつながったかのようにも思えます。世界のルールはひとつだという価値観も広がっていますが、実はそうではありません。むしろ海外との違いが評価されるポイントであり、そうした違いが認められる世の中になってきているのです。今回の本で登場する多くのシェフやソムリエが言っていたのは、海外に行ったほうが勝負がしやすいということ。日本はレストランの数も多いし競争も激しい、それに比べればよっぽど、活躍できる可能性は高いというのです。

そして、日本の文化ややり方が評価されればされるほど、さらにチャンスは大きくなるし、活躍の場もどんどん広がっていくでしょう。料理人をはじめとする、いわゆるクリエイターと呼ばれる人だけではありません。たとえば、営業だったりマーケティングだったり、サービス業だったり、何かを考えて物事を進めていく仕事をしているビジネスパーソンすべてに当てはまります。日本のネットビジネス界にはまだ、海外で通用する企業やサービスは現れていませんが、おそらく私は、ブレイクも近いのではないかと思っています。

それには、まずは誰かひとり、ドーンと大活躍する人が出てくることが必要です。そうすると必ず、「あれ、自分にもできるんじゃないか」と思うフォロワーが現れる。野球の世界だって、野茂選手が出てくるまで、ものすごく長い時間がかかりました。それまで、メジャーで活躍した人はほとんどいないに等しかったのに、多くの選手があとを追って海外に渡りました。野茂選手が努力したおかげで、メジャーリーグの中で日本人に対するリスペクトが広がっていったからでしょう。

野茂選手が出たことでイチロー選手、ダルビッシュ選手が、中田英寿選手が出たことで長友選手、香川選手、本田選手が続くといった流れを、いろいろな業界でつくらなければなりません。そして、活躍した人を表に出して知らせていくことが、これから海外へ行く人たちの参考になると思うのです。2010年代を迎えて、私はやっと日本人が本格的に海外に出ていく時代がやってきたと感じています。料理の世界では、日本にいる私たちがまったく気づかないうちに、ものすごいことが起きているのですから。スポーツ選手から始まり、料理人、そしてビジネスパーソンへ。この流れは加速して
いくだろうし、海外で活躍することは、どんどん当たり前になっていくでしょう。せっかくチャンスがあるのだから、それを生かしたほうがいい。これまで道を切り拓いてきた人たちがやってきたことやノウハウ、考え方をつかみとって、あとに続く人たちの希望になってもらえればうれしく思います。

 

 

posted by タマラオ at 06:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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