2015年02月18日

今回のシュリンク業界――ベンチャー系の広告代理店   No5

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「シュリンク脱出」をアナライズする
瀬尾さんをはじめ、この会社で働く社員の収入・待遇面でのシュリンクは、今後どうなるかわからない。経営者が極端とも言えるワンマンであり、率直なところ、策が見つからない。自称「シュリンク・アナリスト」の筆者が、リベンジ策を何とか考えてみた。

1.リストラ後の人事に気をつけよ
会社は大規模なリストラを行なった。このような場合、そこで働く社員は特に3〜4年間は警戒が必要である。大胆な組織変更や、それに伴う人事異動がある可能性が高い。ましてや、経営者のワンマン体制になっているならば、一段と注意すべきだ。降格も退職勧告も大いにあり得る。瀬尾さんにそのあたりを聞くと、すでに心得ていた。リストラに関わった部下(マネジャー)には、「会社から『辞めろ』と言われても自分たちは仕方がない。覚悟しておくように」と話しているという。

だが、今の時期は転職が難しい。せめてここ数年間は、現在の職場で次への準備を模索したい。理不尽な人事を受けないためには、仕事のミスを防ぐことと、トップの気分を害するような言動を慎むことだ。この社長は、あらゆることを掌握していないと気が済まないタイプのようだから、部下からの報告はくどいくらいにするべきだろう。要は、潰されて収入面・待遇面でのシュリンクが起きないよう、防ぐことが大切である。

2.ワンマン社長がいなくなるまで待て!
社長は創業経営者であり、大株主である。社内に労組はなく、刃向う役員も社員もいない。ベンチャー出身の企業によくあるパターンだが、幸いなことに彼は60代半ば。あと、5年以内で退く可能性が高い。後継者を育ててはいないようだが、少なくとも近いうちに本人はいなくなる。

その後で、会社全体のシュリンクについて対策を考えるべきである。独裁的なトップが血気盛んな時期に、妙な行動を取るべきではない。社長は、30代のシーラカンス社員(マネジャー)を関連会社に出向させ、そこで新規事業を立ち上げさせることを好むという。営業出身の経営者の甘い判断にしか筆者には見えない。瀬尾さんによると、やはりこうして立ち上げられた新規事業は、大半が失敗に終わるという。本来、シーラカンス社員ではなく、優秀な社員を抜擢するべきなのだが、それができない。

ドライなようでいて、どこかで浪花節的な考えが残っているのが、このタイプの経営者。それが実は経営者としての魅力でもあるのだが、部下たちはいかなるときも社長の実像を冷静に見つめるべきだ。じっといなくなる日を待つことに尽きる。それもまた、シュリンク防止策になる。

3.会社の体制より自分の立場を考えよ
瀬尾さんはこう語っていた。「もっと市場を見て、価格などを含め広い視野で考え、事業を見つめ直す必要がある」ベンチャー企業は何かを創り、それが大ヒットした場合、その成功体験にしがみつく傾向がある。ところが実際は、それに代わる商品を創ることはなかなかできない。そこまでの体制にもなっていない。資金も人もそろっていない。それでずるずると、かつてヒットした商品にこだわり続ければ、いつしかシェアを奪われ、勢いを失い、消えていく。

瀬尾さんは、それを警戒しているのかもしれない。商品を創るプロセスなどに目を向けて調査し直すことは、企業人として必要である。

だが、商品の改良をするならば、経営者を納得させないといけない。それは、相当に難しい判断を迫られる。社員個人のシュリンク防止を優先するならば、あえて言いたい。人の話を聞かない経営者には、アドバイスは不要。会社の体制については、あくまで個人として研究するレベルに留めるべき。

 

 

posted by タマラオ at 05:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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