2015年01月14日

JAXA宇宙飛行士・油井亀美也 No1

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自衛隊で叩き込まれたチームワークの真髄 理想のリーダーは理想のフォロワーである
http://www.dhbr.net/articles/-/2897

自衛隊出身者初の宇宙飛行士として、大きな話題を呼ぶ油井亀美也氏。自衛隊のテスト・パイロットとして活躍し、飛行隊長の道をほぼ約束されていた実力者である。究極のチームワークが求められる組織で学んだ、リーダーシップとフォロワーシップの真髄とは。自衛隊で叩き込まれたチームワークの真髄

――『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』11月号特集「創造性 vs. 生産性」のなかで、若田光一さんが「チームワーク」の重要性を語っています。自衛隊で学んだチームワークが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に移ってからも役立っているのでしょうか。

油井 亀美也(ゆい・きみや)JAXA宇宙飛行士
1970年、長野県生まれ。1992年、防衛大学校理工学専攻卒業後、防衛庁(現防衛省)航空自衛隊入隊。2008年、防衛省航空幕僚監部に所属。2009年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として選抜され、同年、JAXA入社。2011年にISS搭乗宇宙飛行士として認定され、2012年10月、ISS第44次/第45次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命された。

油井亀美也(以下略)自衛隊という組織は、リーダーシップとフォロワーシップに基づいて行動することが厳格に求められます。ある局面ではリーダーを担い、ある局面ではフォロワーとして行動しなければいけません。役割が目まぐるしく変わる経験をさせてもらったので、本当に勉強になりました。自衛隊のなかには「リーダーとは何か」を専門で学ぶ本格的な学校もあります。目黒にある幹部学校で約2ヵ月間、どうやって人を指揮するべきか、どのように人をフォローすべきかという授業を受けるんですよ。その後数年の勤務の後に試験があり、合格すればさらに1年間、リーダーシップについて学ぶ機会が与えられます。

最初の2ヵ月間のコースは全員受講できますが、1年間のコースは試験に合格し、選抜されなければ入れません。つまり、リーダーシップを学ぶに値する適性があるかどうか、筆記試験と面接でふるいにかけられるのです。学校に入ってからもリーダーとしての素養は常に厳格に評価され、その後、隊内でどのような道に進んでいくかが決まってきます。

――その学校での経験のなかで、特に印象深い思い出はありますか。
入学した者は、1年かけて一つのテーマに絞って研究に取り組みます。私は心理を研究することにしました。戦場や災害派遣など、自衛隊が仕事をする環境は非常に苛酷です。そうした状況のなか、人はどういう間違いを犯しやすいのか、どうすればリーダーとして、あるいはフォロワーとして適切な仕事ができるかを学びたかったからです。その研究は思いのほか評価され、代表として発表する機会までいただきました。ここまでの教育は、自衛隊だからこそできることだと思います。

各部署の中核にある多忙な人材を1年間もみっちり、一堂に集めて教育をすることなど、一般企業ではなかなかできることではありません。裏を返せば、リーダーとしてチームを指揮すること、フォロワーとしてチームをサポートすることをそれほどまでに重視している組織だと言えると思います。

リーダー候補は明確に順位づけされている自衛隊に受け継がれる「指揮の要諦」とは
前回、飛行隊長になれることがほぼ決まっていると言いましたが、自衛隊では誰が次にリーダーになるのか、その順序が明確に決まっています。戦場という極限の状況を想定しているので、リーダーが指揮を執れなくなったら次、その人もダメだったらその次と、リーダー不在で組織が混乱しないようにできているんです。私が「宇宙飛行士になるために自衛隊を辞める」と上司に告げた時も、それを感じました。

「飛行隊長の夢が叶うところまできたのに、本当にいいのか」と引き止められましたが、それでもいいと告げたら「そうか、それなら頑張りなさい」と、自分が思っていたよりもすんなり受け入れてくれました。それは能力を評価されていないということではなく、同じ水準で代わりを務められる人が常に控えている組織だからです。リーダー不在という最悪の状況には絶対に陥らない、完成された仕組みだと思います。だからこそ、上に立つ可能性がある人には、徹底的にリーダーシップとフォロワーシップが叩き込まれるのです。

 

 

posted by タマラオ at 05:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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