2015年01月08日

ニッポンの魅力は、「スシ」より「スイカ」! No2

109.JPG
いわゆる、日本国内でしか通用しない“ガラパゴス商品”ではないのです。もちろん日本人なら誰でも、スイカやPASMO(パスモ)がどんなものかご存知だと思います。クレジットカードに似たプラスチックカードに、ソニーが開発したFeliCa(フェリカ)という平たいICチップが埋め込まれていて、“タッチアンドゴー”で運賃を精算してくれるツールですね。このテクノロジーは日々発展し続けており、今ではレストラン、タクシー、カラオケなどでスイカなどが使えるほか、ICチップを搭載した「おサイフケータイ」としての利用も増えています。

FeliCaのテクノロジーでライセンスビジネスをしている「フェリカネットワークス」という会社は、ソニー57%、NTTドコモ38%、そしてJR東日本5%の出資による合弁事業です。皆さんがスイカで自動改札機にタッチするとき、この3社に小額の手数料が入ります。これは素晴らしいビジネスモデルで、ソニーの大きな収入源にもなっています。

東京の通勤スタイルが電子マネー普及を加速
日本が、このテクノロジーを開発するもととなった1つの理由は、東京の通勤・通学の仕組みにあると思います。東京は1日何百万人もの通勤・通学者が行き交う経済の中心地であり、世界で最も、電車や地下鉄などの交通機関が発達しています。私が初めて日本に訪れたばかりの頃は、まだ改札にいる駅員さんがパンチを使って1枚1枚、切符に穴を開けていましたが、その進化ぶりには目を見張るものがあります。

90年代に入りオムロンなどが製造する自動改札機が導入されると、圧倒的なスピードで切符を処理できるこのテクノロジーに皆が魅了されました。世界がうらやむこのテクノロジーは瞬く間に、ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市に導入されました。しかしこの自動改札機でも、1000万人を超える東京の人口に対しては力不足でした。またここだけの話、自動改札機によって不正乗車が増えたという話も聞きます。自動改札機をさらに発展させる必要があったのです。

さて、ここでソニーが表舞台に登場します。ソニーはまず非接触型ICカードを発明し、それを読み込む装置を他社が開発しました。この新しい装置を搭載した自動改札機は、従来の自動改札機よりもはるかに情報処理が速いだけでなく、乗車券を買う手間を省いてくれるため、利用者にとってもより便利になったというわけです。 そしてソニーがJR各社と提携し、この自動改札機がJRの駅に設置されたことにより、ラッシュアワー時の改札口付近の混雑緩和につながりました。

さらに、このテクノロジーの更なる可能性に着目したNTTドコモは、「おサイフケータイ」という、非接触型ICチップを利用した携帯電話を開発しました。

スイカも、最初は用途が限られた日本限定の“ガラパゴス商品”でした。しかし、パスモの登場によって地下鉄やバスでもこのテクノロジーが導入され始め、後にスイカとパスモの相互利用が可能になったことにより、交通機関においてこれらは重要なアイテムになりました。さらに、この読み取り機が改札やバスだけではなくコンビニなどでも導入され始めたため、買い物にスイカを使う機会が増えました。

一方で、セブン&アイホールディングスの「nanaco」のようなプリペイド型のカードも登場し、大都市で生活するうえでは電子マネーが便利、という共通認識が日本の消費者の間で生まれました。そして今この瞬間にも、Felicaが入ったカードを使われるたび、ソニー、JR各社など複数の会社に利益が入るようになっています。このビジネスモデルは瞬く間に応用され、電子マネーを利用したおサイフケータイなどが一気に広まりました。

 

 

posted by タマラオ at 05:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/110685869

この記事へのトラックバック