2014年11月19日

ネズミ肉のシシカバブは都市伝説ではなかった いまの中国の食品安全を考える   No2

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流通記録などによれば、これらの肉が羊肉火鍋屋チェーン「小肥羊」や「澳門豆撈」といった有名火鍋レストランチェーンにも流入している可能性が疑われているとか。卸売市場関係者によれば、こういう偽羊肉が売られていることは、業界内ではいわば公然の秘密だという。「そもそも高級な羊肉がこの値段で売られているわけがない」という。

今年に入って発覚した十大食肉流通犯罪というのが、メディアで挙げられている。先に述べた2件以外に以下のものがある。

・内モンゴルで大腸菌に汚染された偽ビーフジャーキー14トン以上を押収
・違法添加物入りの貴州省貴陽の「鳳爪(鶏の爪)」製造拠点を摘発
・食品に使用を禁じている工業用松脂を使って脱毛処理した豚の頭を原料に豚肉加工品を製造していた江蘇省鎮江市の闇工場摘発
・農薬の混じった飼料を食べて死んだ羊を調理して販売、多くの中毒者を出し1人を死亡させた陝西省鳳翔の事件
・遼寧省瀋陽市の病死鶏2万羽を加工、販売し、市場やレストランに販売
・四川省自貢市の水増し豚(解体する前に大量の水を飲まして肉の重量を増した豚)加工拠点を摘発
・安徽省宿州の病死豚肉を加工し20トン以上を売りさばいていたヤミ工場を摘発

公安部によればこうした有毒食肉製造、販売拠点の摘発は382件に上り、押収した問題肉は2万トン以上、逮捕者は904人に上るという。 北京人の間で最近、神経をとがらせるようになったのは、山
東省?坊市産の「劇毒生姜」である。CCTVの人気番組「焦点訪談」が最近報じたのだが、山東省?坊市で生姜農家が使っている「神農丹」(成分・アルジカルブ)と呼ばれる農薬(殺虫剤)は、50ミリグラムで体重50キロの人間が死ぬほどの劇薬であり、中国農業部はこれを綿花やタバコ、バラ、落花生やサツマイモなどに使用することを認めているが、生食の野菜には認めていない。

ところが報道によれば、山東省?坊市ではこれを使って生姜を栽培しており、畑には「神農丹」の青い袋が普通に捨てられているという。しかも、使用規定を完全に無視しているとも。 たとえばサツマイモに使うとき
は最低でも収穫までの安全期間として150日を開けなければならないが、この生姜栽培では最後に神農丹をまいてから60日前後で収穫しているので、かなり農薬が残留していると見られている。

しかも、栽培農家は自分たちでは絶対、これら神農丹使用の生姜を食べないという。さらに言えば、中国農業大学の専門家はCCTV番組中で、神農丹の乱用が地下水を汚染する可能性を指摘している。 今のところ北京では、この?
坊産の農薬汚染生姜は見つかっていないが、北京市で売られている野菜は山東省産が多いだけに、「意識の高い都市民」は少々、山東省産生姜に敏感になっている。

このように食品衛生安全違反の事件は、中国でかなり頻繁に報道されるようになった。特に、日本でも大きく報道された2008年のメラミン汚染粉ミルク事件の初期の隠ぺいによって、健康被害乳児が30万人以上に拡大してしまった後は、食品安全監督が地元政府官僚の「政治成績」と関わるようになってきたので、タレコミやメディアによる潜入取材と暴露が多くなっている。

 

 

posted by タマラオ at 05:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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