2014年11月13日

中国で一番有名な日本の外食チェーン     No3

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“核となるノウハウ”だけは絶対に教えてはいけない
――フランチャイズを行なう企業であれば、通常収入の核となるのが、ロイヤリティだ。しかし、味千ラーメンは日本では月額1万5000円、中国はそれより高いとはいえ、3500元(5万円程度)に設定している。なぜロイヤリティをこれほど安く設定しているのか。

現在、味千ラーメンの本部である重光産業は、中国の味千ラーメンを運営する中国味千ホールディングスとフランチャイズ契約を結んでおり、食材の供給、中国味千の店舗展開のバックアップ、支援を行なう関係にあります。そして、味の指導や品質管理、商品提案などを行なっています。そうしたなかで、主に食材の販売とロイヤリティなどによって収入を得ている状況です。ロイヤリティに関しては、売上に対する歩合で決めると管理も大変ですので、固定にしています。

多くのお金をいただかないのは、「先代である創業社長のお店で頑張っているオーナーにお金が残るようにしないといけない」という思いがあるからです。我々はメーカーとして食材の販売ができるわけですから、あとはお店で働いている人たちが幸せになれるように、と。 それに、我々が何でも吸い取ってしまうと仲も悪くなるだろうし、高かったら彼らは払いたくなくなるでしょ? そうすると、店舗を守る努力をせずに、「いかにごまかしてロイヤリティを少なく済ませようか」ということに腐心する可能性もあります。

そんなことに力を注いでもらうのではなく、店をどんどん出したり、発展させることに力を注いでくれたほうが、数も増えて我々にメリットがあるのです。

――中国に進出する日本企業へのアドバイスをするとすれば、どのようなことに一番気をつけるべきだろうか。
大事なのは、100%ノウハウを開示するのではなくて、核や決め手となるところを日本側として1つはとっておかなければならないということ。つまり、「これだけは教えられない」という部分を持たないと、ノウハウを全部とられてしまったり、真似されてしまう恐れがあります。もっともこれは、全ての中国人に当てはまるわけではありませんが。我々の場合は、「味の決め手」になる部分がそれに当たります。実際、セントラルキッチンや麺は現地法人に任せていますが、スープの工場に関しては我々が所有しています。

つまり、スープの味の決め手になるものは、我々が握っているのです。ただしその一方で、味の決め手以外は全部オープンにして、自由な発想や発展の可能性に委ねています。また、いったん進出を決めたら熟慮するのではなく、スピード感が必要でしょう。相手を信頼できないといった素振りを見せるよりも、「信用しているから一緒にやっていこう」という姿勢でどんどん決めていったほうがいいかもしれません。もちろん、それまでに何度か会って相手を見極めなければいけませんが、見極めたあとはスピード感を持って進めることが大切でしょうね。

主軸は日本に置きつつ、 夢の1000店舗とシャンゼリゼ店オープンへ
――最後に、これからの味千ラーメンの展望とは。

これからも、あくまで日本に主軸を置き、「待ち」の構えで積極的には海外進出を進めないというスタンスを、変えるつもりはありません。しかし、オファーがあれば積極的に協力とバックアップをしていきます。海外進出は、焦れば焦るほど失敗する恐れがありますから。 当面の目標は、先代が当初の目標としていた1000店舗の達成です。そして、先代の夢だったフランス・シャンゼリゼへも必ず出店したいですね。

 

 

posted by タマラオ at 05:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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