2014年11月12日

中国で一番有名な日本の外食チェーン     No2

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――多くの企業にとって、中国進出で最も大きな壁となるのがパートナー選びだろう。良いパートナーと巡り会うには、どうすればよいのだろうか。
相手の会社の規模などは関係なく、「本当にやりたいかどうか」という気持ちを見ること。リッキーはその当時27歳と若かったのですが、非常に熱心でした。金儲けのことだけでなく、とんこつラーメンを売りたいという強い思いを感じたので、我々もそこを信じたのです。 また、実際に海外から出店の問い合わせを受けると、「日本に来い」と言って呼び寄せ、必ず意気込みを確認しています。

そして、基本的にオーナー研修を1ヵ月間、本店で行なっています。研修期間中は、夜一緒に食事をする機会もできるし、色々な話もできるので、信頼できるかどうかを見極めることができますから。

なぜ味千ラーメンが中国人に受け入れられたのか
――本場である中国人に日本のラーメンが受け入れられることは、非常に難しいようにも思える。なぜ、味千ラーメンはここまで受け入れられたのだろうか。

味千ラーメンの先代は、台湾人なんです。日本に来て九州に住み着いて、とんこつラーメンを食べるようになった。そこで、台湾にいたときに好きだった味をとんこつラーメンにプラスしてできたのが、味千ラーメンです。言うなれば、日本と中華系の人たちの好きな味がうまく融合したために、中国人の舌にも合ったのではないでしょうか。また、基本的なラーメンの味は大事にしているため変えていませんが、メニュー構成を日本とは変えています。

つまり、現地の人たちが好むものにするために、メニューの幅を広げていくことで克服しているのです。ラーメンに関しては、現地の人でないと思いつかないようなトッピングをしたりしていますね。代表的なのが、大きな海老を乗せたラーメンです。これは最初から香港などでも人気です。 日本だったら、皮のついた海老を乗せると食べにくい上に、面倒くさいですよね。でも、香港の人たちが好きな味付けにした海老を乗せたところ、非常に好評でした。

こういうこともあるので、アイディアは現地のオーナーに任せ、味についてはお互いにチェックしながらメニュー開発をしています。 また、サイドメニューなどおかずのメニューも充実させていますよ。中国の人たちは、テーブルに料理がいっぱい並ぶスタイルで食事をします。我々がごはんとおかずを食べるように、主食であるラーメンにおかずをプラスして食べるというスタイルを、つくれるようにしています。

上場によって得られた出店戦略と人材獲得の利
――96年の香港1号店のオープンから14年。さらなる飛躍のきっかけとなったのが、2007年に味千中国ホールディングスが上場したことだろう。上場によって、どのようなメリットが得られたか。

店舗数はなだらかに増えていましたが、07年の上場をきっかけにぐっと増えました。07年には年間100店舗、翌年には120店舗以上をオープンしましたから。 その理由は、上場によって信用度が増したことでしょう。物件の取得がしやすくなりました。現在は、発展地域だけでなく、徐々に郊外や内陸にも出店を進めています。中心部に出稼ぎに来ている人たちが地元に帰っても、味千ラーメンを食べられるようになりました。

また、社員のレベルもかなり上がりましたね。いろんな大手外食チェーンの幹部も入社してきてくれましたから。 そもそも、人材に関しては課題がありました。中国人は、1000人ほど入社しても600人くらい簡単に辞めてしまうんですよ。それはある程度仕方ないという感じです。全員がそうというわけではありませんが、待遇面で不満があると辞めたり、ストライキを起こす社員もいました。

上場によって、急拡大するのはいいですが、人材の確保が追いついていかないことが一番心配でした。上海で1号店を出したときに、「すぐに2号店を出したい」と言われましたが、人材がまだ揃っていなかったので、「人材教育をしてから出店しよう」という話を私からしましたね。ですから、最近では魅力ある人事制度をつくるように努力しています。

 

 

posted by タマラオ at 05:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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