2014年10月29日

深層中国 ?巨大市場の底流を読む No1

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「新ブルーカラーの時代」がやってきた〜社会の格差は縮まるか 経営・戦略
WISDOM

https://www.blwisdom.com/strategy/series/china/item/9296-54.html?mid=w438h90100000995646田中 信彦 ; 中国・上海在住。1983年早稲田大学政治経済学部卒。毎日新聞記者を経て、90年代初頭から中国での人事マネジメント領域で執筆、コンサルティング活動に従事。(株)リクルート中国プロジェクト、大手カジュアルウェアチェーン中国事業などに参画。上海と東京を拠点に大手企業等のコンサルタント、アドバイザーとして活躍している。中国では最近「新ブルーカラーの時代」という言葉がメディアなどでしばしば聞かれるようになってきた。「新ブルーカラー」とは、マーケットで求められる高度な「技」を持ち、ホワイトカラーを上回る高い収入をあげる高級ブルーカラー層のことである。中国社会が豊かになり、求める商品やサービスの品質が高まるにつれ、こうした「高級ブルーカラー」の存在感がますます大きくなっている。このことは中国の「学歴信仰」を緩和し、中産階級の厚みを増して社会の安定を高めると同時に、購買力を持つ消費者としても大きな地位を占めていくだろう。急速に力をつけつつある「新ブルーカラー」の動向を考えてみたい。「便利なこと」「快適なこと」にお金を払う時代中国では最近「新ブルーカラーの時代」という言葉がメディアなどでしばしば聞かれるようになってきた。  日本の「ブルーカラー」は事務職としての「ホワイトカラー」との対比で「工場の現場労働者」というイメージが強い。一方、中国の「ブルーカラー」は、それよりも広い概念で、工場労働者も含むが、いわゆる「職人」や調理師、美容師などの専門的な技能を持つ人、建設作業員や警備員、場合によっては農民までも含むことがある。なぜ今「新ブルーカラーの時代」なのか。それはこれまで陽の当たることが少なかった中国の「手に職」を持つ人たちの収入が急激に増加しつつあり、それにともなって社会的地位や職業イメージも確実に変わり始めているからである。中国社会は歴史的に「文」を尊ぶ気風が強く、机の上の学問を通じて知識を得て、それを活かして「官」になる――ことが社会的な尊敬や高い報酬を得る道であるとの観念が強い。ここで言う「官」の原義は役人になることだが、現代では「ホワイトカラー」とか「事務職」「管理職」と言い換えてもいいだろう。要は「自らは手を汚さない」仕事に就くことである。 こうした考え方は今でも根強い。特に社会の主流をなす高学歴の家庭においてはそうである。社会の観念が変化するには世代単位の時間がかかる。しかし、一方で現実の世の中はもっと速く動いている。中国社会が豊かになって、さまざまな新しい商売やサービスが次々と生まれている。「便利なこと」「快適なこと」に対してお金を使う余裕のある人が増え、それらを実現してくれる人に相応の対価を払ってもいいと考える人が増えてきている。「新ブルーカラーの時代」という言葉が生まれた背景にはそういう社会の変化がある。

 

 

posted by タマラオ at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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