2014年08月27日

シュリンク業界の実態 No2

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しかし、冒頭でも触れた通り、ここに来て新しいビジネスモデルについていけない大手眼鏡メーカーの一部は、シェアを奪われ、苦戦を強いられている。経費を削減しようと、アジアの国々へ進出し、現地で生産を始めた。だが “焼け石に
水”に近い状態だったケースもある。杉浦さんが勤務していた会社も、その1つだったという。2010年の夏に、直属の上司(営業部長)から「あなたは、今後の人事構想には入っていない」と告げられた。

そして、人事部からリストラの指名を受ける。数年前から、40〜50代を中心にリストラは行なわれていた。営業部の部長は最近10年間で、8人変わっていた。指名を受けた後は、「リストラ・ルーム」と呼ばれる部屋に隔離された。労働組合・東京管理職ユニオンに入り、抵抗を試みたが、2011年の春に退職を余儀なくされた。その時点での年収は、約860万円だった。私が「なぜ、人事部から狙われたのか」と聞くと、「理由の1つはこの額だと思う。年収が多い40代後半以上は、ターゲットになりやすかった」と振り返った。

リストラ後は中小と業務委託契約 この春、1社とは契約更新ならず
リストラ指名される数年前には、年収は900万円を超えていたが、人件費削減のもと100万円ほど減らされ、860万円になっていた。大手眼鏡メーカーを辞めた後、この1年間は中小の眼鏡メーカー2社と個人事業主として業務委託契約をし、営業マンとして働いた。契約期間は1年。1年終了時に契約更新をするか否かを話し合うことになっていた。2社とも、知人からの紹介だった。ためらいがあったが、それぞれの契約額を聞いてみた。

杉浦さんは「うーん」と少し黙った後、答えた。1社(A社)は月額で20万円、もう1社(B社)は月に30万円だという。月に合わせて50万円で、年収は600万円。世の中には、リストラを受けて戦意を喪失し、働くことができない人もいる。私が「個人事業主として早々に契約先の会社を見つけ、安定した収入を得ることができるのは少数ではないか」と言うと、淡々とした表情で答える。 「いや、借金がある
から……。働かなくて生きていけるならば、あえて働かないよ。

老後のこともあるからね……」しかし、杉浦さんは今年4月末、従業員数6人ほどのA社と契約更新をしなかった。海外に住む社長が、契約終了直前に「契約内容を大幅に変更する」と言ってきたからだ。「これは、事実上2度目のリストラ。月に20万円の収入を失うことは大きな損失ではないか」と私が問うと、少し興奮して答えた。「そりゃあ、そうだよ……! だから、話し合いをしたけれど……。A社との契約が切れると、月収は50万円からB社の30万円のみになる。

年収では、360万円。厳しいよね……」この1年間におけるA社での働きについて自己採点を尋ねると、「120点」と強い口調で言った。「A社はフレームを輸入し、販売する会社。フレームを売ることは、今の時代は難しい……。レンズよりも厳しいよ。1年のうち前半は、50点だった。前任者がはるか前に辞めていて、それ以前の状況がわからなかったから。引き継ぎ書もない。試行錯誤だった……」

 

 

posted by タマラオ at 05:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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