2014年07月31日

富士重、大躍進の秘密は発想法にあった  No1

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「欠点の議論はやめ、強みに集中する」  日経ビジネス  2013年10月3日    http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131002/254124/?n_cid=nbpnbo_rank_n

山根 小雪日経ビジネス記者日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

国内最小の自動車メーカー、富士重工業。かつては経営危機が隣合わせの不安定で“ひ弱な”存在だったが、いまは違う。「スバル」ブランドの乗用車が好調で、空前の好業績を叩き出している。 2013年3月期決算は、世界販売台数に売上高、営業利益で過去最高を更新した。株価も上場以来の最高値を更新。辛口の証券アナリストをして、当面の好業績に太鼓判を押すほどだ。

売上高の約8割を海外で稼ぎ、国内生産が約8割を占める富士重は、超円高の是正が大きくプラスに働く。加えて、主力市場の北米が復調している。ただし、目先の環境変化が現在の好業績を導いたわけではなく、10年近く前から続けてきた地道な社内改革の賜物であることは、本誌9月16日号の企業研究「富士重工業 常識の真逆を行く」でご紹介した。社内改革の結果、行き着いたビジネスモデルは、大手自動車メーカーとは真逆だ。

トヨタ自動車や日産自動車などは、国内では絶好調の軽自動車を強化し、新興国ではコンパクトカーを中心に市場を開拓している。一方、富士重は軽自動車生産から撤退。コンパクトカーにも手出しをしないと決めた。限られた経営資源は、走行性能や安全性に重きを置いた大きめのクルマに集中投下する。重点市場はあくまで先進国。新興国は富裕層に絞る。 スバルらしいと言われるクルマ作りには、かねて熱狂的なファンが存在する。

世界で独ポルシェと富士重しか搭載していない「水平対向エンジン」と四輪駆動を組み合わせ、ラインナップの大半が多目的スポーツ車(SUV)という独自路線。「スバルらしさが好業績の要因」と言われることも珍しくない。富士重の吉永泰之社長も「スバルらしさ」が好業績の背景にあると認める。 この「らしさ」という言葉は、技術志向の強い企業を形容する際に使われることが多い。例えば、「ホンダらしさ」や「ソニーらしさ」といった具合だ。業績が上向けば、「○○らしい商品だから」と言われ、新商品が芳しくないと「○○らしさが感じられない」と言われる。

富士重の場合、水平対向エンジンや四輪駆動をもって「スバルらしい」と言われるが、吉永社長はこの指摘を真っ向から否定する。「それは機能であって、スバルらしさとは違う。機能なんてどうでもいいんです」。ではスバルらしさとは何なのか。富士重の社内改革がぶれずに進んできた背景には、スバルらしさを社員たちに再認識させるための、発想の転換と経営努力があった。世界の自動車メーカーの中でも規模が小さく、国内では最小の富士重。

販売台数はトヨタ自動車の10分の1に満たず、今なお国内生産が大半を占める同社の生き方には、多くの日本企業にとっての生き残りのヒントが隠されている。 富士重がたどり着いた道を、吉永社長の言葉から紐解いてみたい。

 

 

posted by タマラオ at 05:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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