2014年06月27日

世界が真似できない「日本の卵」の凄さ No2

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時間さえあえば見学なども快く受け入れてくれるので、いつも僕も勉強させていただいてます 魚住農園の魚住道郎さんは日本の有機農業の第一人者の1人。メガネにまっ白
な髪で、ぱっと見るとちょっと教師風の難しそうな雰囲気があるが、話をしてみるとわりとお茶目なところのある人だ。今は奥様の美智子さんと最近、結婚したばかりの息子、昌孝さん、文さん夫婦と家族で農園を営んでいる。「一昨日もイギリスのBBCから取材が来てました。

今年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の会議に際して『気候変動がどれくらい有機農業に影響を及ぼすのか』ということで」魚住さんはその世界では有名な人だ。気候変動は国際的な課題のひとつ。夏の猛暑でニワトリが大量死したニュースは記憶に新しい。野菜の価格も気候変動によって大きく上下している。「うちにはさほどの影響はありません、とお話しました。たしかに温暖化の影響などによって種まきの時期は徐々に変わっていくなどの変化はあります。

むしろ、影響を受けるのは有機農業よりも、慣行農業でしょうね」有機農業の特徴のひとつは多品種栽培である、ということ。気候変動の影響を受けると一気に被害を受ける単一栽培とは違い、リスクを分散できるため、安定して野菜が出荷できている、というわけだ。

──今日は卵の現場を見学させていただこうと思いまして。「じゃあ、さっそく鶏舎を見てみますか?」 餌は国産の材料ばかり純日本風の食生活を送るニワトリ達 鶏舎は小部屋
が連なる長屋風の建物だ。ニワトリたちはそれぞれの部屋で、元気にしている。ちなみにヒヨコたちは一番、手前の部屋で育てられる。大きくなるまではこたつで寒さをしのぐそう。こたつで温まるひよこ達の姿を想像するとなんだかかわいい。

ニワトリ達が食べる餌は、すべて国産の材料だ。餌として与えられるのは酒糠(米の粉)、糠、小麦、鮭の魚粉にかき殻、貝化石、大豆。それに自家製醤油の絞りかすと近くの牧場でつくっているチーズの絞りかす(乳清)など。それを基本として、農園で育てられている野菜が与えられる。 「トウモロコシを与えなければ美味しい卵はできない、という
意見もあって、すべて国産に変えたときは不安もあったのですが、元気に育ってくれます。卵の味もいいようです」

ホエーに浸した醤油がらと大豆。これに米粉などが入るわけだから贅沢な餌だ。餌代がかかるため、商売として採算ベースに載せることはできない。この連載の取材でいつも僕は思うのだけれど、いいものをつくっている人は採算を考えてない

 

 

posted by タマラオ at 06:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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