2014年06月23日

家事は「慣れるより頼め」が今流 No2

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鈴木さんは料理が嫌いなわけではない。むしろ好きな方だ。キッチンの棚や冷蔵庫には基礎調味料や使い勝手の良さそうなストック容器などが所狭しと整理整頓され並んでいる。  しかし、鈴木さんのストレスは
ピークに達していた。久しぶりに家事代行を使おうと思った理由をこう語る。「外に出ず、一人で家でずっと子供の相手をしていたら、息が詰まり、疲れてきてしまったんです……」。

サービスを利用したあと鈴木さんに感想を尋ねると、こう答えた。「これだけで精神的な安定につながりました。自分の台所にある調味料と自分が知っているスーパーで購入した材料で手作りをしてもらえること。さらに、自分も料理の作り方を知ることができる。普段なかなかできなくなってしまった、人とのコミュニケーションを吉田さんとできたのも楽しかった。この3つが兼ねられるなんて本当に有り難い」と目を輝かせた。

次々とできあがる料理を見ながら鈴木さんは目を輝かせた
ベアーズの高橋ゆき専務取締役によれば、サービス利用者の傾向は変わってきているという。「以前の利用者は、家事をしてもらっている間は外出したり、自分のための時間を過ごしたりする人が多かった。しかし、今は違う。ストレス解放、料理の先生、会話相手の『一石三鳥』を兼ねるサービスとして使ってもらっている」という。鈴木さんのように子供を抱きながら料理の様子を横から眺め、料理を学び、会話をする。終わってみれば、自分の手間が省かれていてストレス解放になるというケースが多いのだそうだ。

家にいる主婦なのに…??
母親がストレスを溜めず、家族みんなが楽しく過ごせれば、食卓は何も母親の手作りだけが絶対の価値ではない、というのが鈴木さんの持論だ。「食事については、自分自身の手作りであるかよりも、とにかく温かく、バランスが取れた栄養のあるものを食べることの方が大切」(鈴木さん)。4月に職場復帰を控える鈴木さんは「手作りなんて今よりもっとできなくなる」。今後もこだわるのは「自身の手作り」よりも、飽くまで「家族皆が一緒に笑顔で過ごせる時間」だ。

家にいる“専業主婦”なのに、と思う人もいるかもしれない。しかし、昔のような3世代同居や近所とのコミュニティはもはや期待できない時代。自宅で一人子供の相手をし続け、ストレスを溜める女性が少なくないのが現状だ。厚生労働省の調査によれば、30代女性の4人に1人が育児ストレスを抱えている。  ベアーズでは、当初「楽らくうちごはん」を共働き家
庭向けと想定していたが、鈴木さんのような主婦の利用や介護が必要な家庭の利用も多いことに驚いたという。

冒頭の鈴木さんは、現在育休中のため厳密には専業主婦ではないが、現在はある種の“専業主婦”だ。介護については、シニアの一人暮らしというよりは、要介護認定を受けるほどではないが、家族のサポートが必要な家庭の利用だ。娘や息子が親の面倒を見る際に、親の面倒に加え、掃除洗濯食事作りまでやり、ストレスを溜め、過労に陥るケースは少なくない。そうしたときに家事サポートサービスを娘息子が依頼するというケースだ。ベアーズの「楽らくうちごはん」は、こうした想定外の需要拡大も手伝って、対前年比20%の伸びがあるという。

 

 

posted by タマラオ at 05:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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