2015年09月24日

犬の平均寿命は30年で約2倍に!知られざる超高齢化の実態

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http://diamond.jp/articles/-/78393

ペットが家族の一員として、大切に育てられるようになった現代。買い主の愛情に呼応して、ペットの寿命は人間同様に伸び、高齢化も進んでいる。その背景には、食事、医療、運動など、様々な要因があり、人間並みの商品・サービスも目白押しだ。そんな、ペットの健康事情の実態と背景をレポートする。

犬は14.17歳、猫は14.82歳 平均寿命が延びた最大の理由は?
適正な栄養と運動、充実した医療が犬の長寿命化を支えてきた 筆者が幼少期を過ごした昭和40年代の田舎町で、犬といえば重たい鎖に繋がれ、庭の片隅で来訪者を威嚇する「番犬」であった。室内犬は「座敷犬」などと呼ばれ、お金持ちの象徴として犬とは違う生き物として存在していた。猫は、飼い猫というよりあたりを彷徨う野生動物。時々天井裏に放り込まれ、ネズミ退治を用命されるなど、現代との立場の違いに愕然とさせられる。

さて、そんな犬猫は現在どのくらいいるのだろうか。一般社団法人ペットフード協会の資料によると、平成26年犬の飼育頭数は1034万6000頭、飼育世帯は15.06%にのぼる。猫は同年995万9000頭、飼育世帯は10.13%。平均寿命は犬14.17歳、猫14.82歳だという。同協会の会長である石山恒氏によると「昭和58年の独自調査では、犬の平均寿命は7.5歳」というから、ここ30年で倍近い延びをみせていることがわかる。その背景として、まず食事があげられよう。

冒頭に紹介した番犬の時代。与えられた餌は、家族の食事の残り物であった。人間の食べ物では、味が濃過ぎる上、栄養バランスも悪いのが当然。ドックフードやキャットフードなど、犬や猫にとっての栄養バランスを考慮した専用フードは、いつ頃普及したのだろう。「昭和62年の時点でドックフードの定着率は20.9%、キャットフードが32.6%。以降、急激に普及して現代では双方とも90%を超えています」(石山氏)専用フードの普及が、犬猫の平均寿命の伸長に与えた影響は大きいといえる。

次に医療の充実。農林水産省の資料によると、動物病院の数は平成25年で1万1032施設。平成16年時は、9245施設だったので近年急速に増えていることがわかる。感染症予防は万全、健康診断もあたり前。血液検査、尿検査、糞便検査、レントゲン、超音波など、検査項目も人間並みである。動物病院の増加と共にペット保険の登場も犬猫の健康増進に大きく貢献したといえるだろう。ちょっとでも気になることがあるとすぐに病院。今や待合室はさながら人間の病院並みの混雑ぶりである。ペット専用ジム、老犬ホームも急増中
さらに、運動施設も多様化の一途をたどっている。ドッグランはもちろん、専用プールを使った泳ぎ方教室、ランニングマシンやバランスボールを使ったストレッチジム……効果的な運動プログラムで、メタボを解消しようとおじさん犬が汗を流している。また、犬の場合「長い年月を経て様々な改良を重ねてきた歴史があり、皮膚トラブルや四肢障害など、特定のトラブルが特定の犬種に出る傾向にある」と、石山氏。こうしたトラブルの改善及び予防などを目的としたドッグハイドロセラピーという施術が注目されている。

ドッグハイドロセラピーなど新しい施術も登場、犬の健康産業は広がるばかり
ドッグハイドロセラピーは、セラピストと犬が一緒に専用プールに入り、水の抵抗力や浮力を利用し、関節や弱った部位に負担をかけずに筋力を活性化する。そのため、老犬や手術後のリハビリが必要な犬、関節等にトラブルを抱えた犬、さらにダイエットやストレス解消、運動不足、老犬の筋力維持など、様々な目的で活用されている。中目黒にあるJ'ONEは、ドッグハイドロセラピーの第一人者といわれる“J”アントニオが主宰する施設とあって、3ヵ月先まで予約でいっぱいだとか。

「運動不足や生活習慣病、精神的にストレスを抱えている犬が増えています」と、同施設のトップセラピスト諸岡貴子氏。アロマを使った独自のセラピーも人気というから、人間社会そのものだ。いま、日本の犬は人間同様に7歳以上の高齢犬が53.4%を占める超高齢化社会。年老いた犬を預かり、食事や排泄、投薬などの介助を行う老犬ホームも急増中である。今後、胃ろうによる寝たきり老犬の増加、なんてことにならないよう願ってやまない。

 

 

posted by タマラオ at 06:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記