2015年07月03日

「ベルサイユの菊」 No1

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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42172

100年前も今もフランス人を感嘆させる日本の庭師の技量

べルサイユ宮殿にいま、日本の菊が咲いている。それも、一株から数百輪の花を一斉に咲かせる「大作り(おおづくり)」という特別な仕立てで、幅3.6メートルもある菊が、グラン・トリアノンの正面で威風堂々とした姿を見せている。
そもそもこれは日本の環境省とベルサイユ宮殿の協力事業として始まったプロジェクトのひとつ。2012年(平成24年)3月、東北支援・日仏文化交流事業「フランスからの贈りもの」として新宿御苑で行われたイベントに始まり、2年半の時を経て今回のベルサイユの菊となった。

菊「大作り」。幅3.6メートル、一株から409輪の花が一斉に開花。これが2点一対になってベルサイユ宮殿、グラン・トリアノンの正面を飾っている   *写真あり

日仏の庭師の協力で華やかに開花した「プリンセス」 一般公開(11月1日?15日)に先がけて、10月31日、ベルサイユ宮殿のプレジデントらがテープカットならぬ、菊で特別につくった花づなをカット。華々しくオープニングを飾った。
秋晴れのもと、和やかな雰囲気のなかで行われたこのお披露目会。菊に次いでひときわ注目を集めていたのが、日本からやってきた庭師たち。藍染めの半纏、背中に大きく菊を染め抜いた法被がなんとも粋である。

「無事にこの日を迎えられて、ほっとしています」と語るのは、新宿御苑の菊のエキスパート、山田光一(やまだ・みつかず)さん。「万全の体制で望みましたが、日本とフランスでは気候が違うので、枯らしてはならないと心配しました。日本を出発したときには、つぼみが豆粒よりも小さいものでした」新宿御苑で丹精されたあと、9月中旬に飛行機でフランスに運ばれた「大作り」。折しもこの時期、エールフランスの2週間にも及ぶストライキが決行されたが、その2日前にフランスに到着するという綱渡りがあった。

半球形に広がる仕立てをいったん閉じてすぼめ、特別誂えの箱に収めた状態、つまり美術品と同じような梱包が施されたうえ、1日10リットルの水やりが必要という生き物なだけに、どこかで足止めをくらってしまえば、もしかしたらこの日はなかったかもしれない。 また、そもそも土がついた状態の植物を入国させるのは異例のこと。検疫などのハードルもクリアしなくてはならないなど、聞けばさまざま苦労が関係者にはあった。 

ベルサイユに到着すると、これまた特別に建てられたハウスで、日本からやってきた10人とベルサイユ宮殿の庭師たちが「大作り」を迎え、共同で作業にあたった。

 

 

posted by タマラオ at 06:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記