2015年07月02日

日本の宅配システムはすごい     No1

014.JPG
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150225/277970/?n_cid=nbpnbo_rank_n

どうして家にいる時間に宅配便が届くのだろう――。 筆者の生活にとって、今やインターネット通販は欠かせないものになっている。大手のアマゾンジャパンが当日配送サービスを始めてからは、特にその依存度が高まった。最近では書籍や衣料品だけなく、洗剤や食料品、電球、ドッグフードなど、日常のあらゆるものをアマゾンや楽天市場で購入するようになった。最寄り駅の改札の目の前には食品スーパーがあるし、歩いて数分の場所にはドラッグストアもある。

それにも関わらず、日常のちょっとしたものまで、最近はネット通販で買っている。クリック一つでほしい商品が、すぐに自宅に届くという利便性をどっぷりと享受しているわけだ。 こんな生活だから連日のように自宅に宅配便が届く。今日はアマゾンで買った柔軟剤、明日は楽天市場で買った犬のトイレシート、週末には実家から送られてくる野菜や果物……。住んでいる集合住宅には宅配ボックスがあるので、もし荷物を受け取れなくても問題はない。

けれども、なぜか最近、自宅にいる間に荷物が届く確率が高まっていた。まるで筆者の在宅時間を見計らったかのように、チャイムが鳴り、荷物が届く。どうしてなのかと素朴な疑問を抱えていた。 そんな時、日経ビジネス2月2日号で物流特集を掲載することが決まった。 折しもドライバー不足などが報じられていた頃のことだ。インターネット通販の拡大で宅配便の取扱数は年々増えている。だがそれを運ぶ人手が足りず、当たり前のように享受してきた「運ぶ」という社会インフラがほころびかけている。

そんな状況で、幅広い企業が物流戦略の見直しを迫られていた。 この特集を通して宅配業者の取り組みを取材した。各社の最大の焦点は、再配達を減らすこと。最大手のヤマト運輸によると、再配達の比率は現在およそ15〜20%に達しているという。最初の配送で荷物を届けられなければ、ドライバーは何度も受け取り手の元を訪ねなくてはならなくなる。人件費もトラックの走行距離もかさんで、再配達が経営を圧迫する。逆に言えば、再配達がゼロに近づけば、人手不足などの苦しい環境の中でも経営を続けられる。

ヤマト運輸は増える荷物を効率的にさばくため、数年前から配送体制を見直している。力を入れているのは「チーム集配」という新たな仕組みだ。 再配達を減らす方法は明らかだろう。受け取り手の在宅率が高い午前中や夕方以降などに配達すればいい。だが、これまでヤマト運輸ではドライバーが担当地域を1人で受け持っていた。扱う荷物が増え続ける中、1人で全ての荷物をさばくのは難しい。

そこでドライバーが担当地域を1人で受け持つという長年の体制を改め、ドライバーとスタッフが複数人で集配するチーム集配に改めた。チームが一丸となって、午前中や夕方以降、一気に配達する。 現在は、高層マンションの多い地区や住宅密集地区などにこのチーム集配の仕組みを導入している。 1月、このチーム集配の現場を取材した。

驚くほど手際の良い役割分担
訪れたのは東京・南千住にあるヤマト運輸南千住支店だ。この一体は近年になって開発が進み、真新しい高層マンションが乱立している。1棟で100戸以上の高層マンションも多く、若い世帯も多い。子供向けのおむつや玩具、食料品など、ネット通販が多く利用される半面、共働きの家庭も多く、なかなか荷物を1度で届けられないことも多かったという。ドライバー1人が集配していた頃は、高層マンション1棟の午前の集配を済ませるだけでも、荷物の状況によっては、2時間近くかかっていたという。チーム集配を導入するにはうってつけの場所とも言える。

取材に訪れた日、南千住支店に待機していたのは、ドライバー1人と、「フィールドキャスト」という配送を担う女性スタッフ4人。通常はドライバーとフィールドキャストの2〜3人でチームを組むことが多いというが、取材時は普段よりも多めの人員配置だった。 ドライバーは、トラックを運転して、この日最初の集配先となる、ある高層マンション近くにクルマを留めた。フィールドキャストは、支店から自転車でトラックの駐車スポットまで向かう。ここでまずは荷物が降ろされる。

 

 

posted by タマラオ at 06:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記