2015年06月06日

隅田川の宇宙船に乗ったことがありますか    No5

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“クルーズ”には、目的なしに漫遊する、ゆっくり走るなどの意味があります。陸という忙しい日常を離れ、ゆっくりと過ごす。海であれば10万トンを超える巨大客船で世界一周する旅もあります。一方、「リバークルーズ」であっても、海外では1週間から1カ月もかけるものが数多く存在します。 これに対して、日本の海洋観光の大半はいまだ交通手段の域を出ず、クルーズ観光の魅力度とクオリティーは海外の観光地に遠く及びません。わざわざそのために訪れる、船で過ごすこと自体が目的となるような観光もこれからは求められることでしょう。

クルーズ観光の1つのヒントとして、アジアに目を向けてみます。
世界自然遺産に登録されたベトナム北部のハロン湾。龍が口から吐き出した宝石が大小3000の島々になったと伝えられ、独特の神秘的な景観を求めて世界中から多くの観光客が訪れます。このハロン湾には、船上で1泊2日または2泊3日を過ごすクルーズ商品があり、湾内には数十隻の船が浮かんでいます。船は海の客船ほど大きくなく、写真にあるバーヤ号は平均的な規模で客室数20、定員40名。高級リゾートを思わせる船内の客室はもちろんすべて個室でバストイレ付きです。宿泊者をハノイまで送迎してくれるサービスもあります。

船内でのウェルカムビュッフェやディナーなど食事のほか、小舟に乗り換えて水上生活の村や洞窟の見学に出かけたり、釣りやベトナム料理の体験など、様々な楽しみが待っています。夕方になればハロン湾に落ちる美しい夕日を眺め、朝はデッキで太極拳。日本人の姿はほとんどありませんが、欧米を中心に多くの国からの人々が、優雅な船の上で普段できない体験を楽しんでいます。 海洋資源に恵まれた日本。隅田川や東京湾はもちろんのこと、日本の素晴らしさに触れ、質の高い満足度を提供できる海洋観光の可能性は大きいはずです。

水上から見る工場夜景は、地上からとは異なる幻想的な世界
最近人気の産業観光。中でも工場夜景の人気は高く、川崎市では毎日のように工場夜景のツアーが行われています。バスツアーのほか、小型船や屋形船、クルーザーなどの船で巡るツアーも数多く出ています。プランによって廻るコースや運河も様々です。ツアーには東京発着と横浜発着のものがあり、いずれも運行会社や船の種類が異なります。 バスツアーでは工場構内から工場夜景を見学しますが、海上に浮かぶ工場夜景は船の上でしか見ることができません。

写真は平日の夜8時に横浜から小型船で出発し、京浜運河沿いの工場夜景を見学するツアーに参加した時のもの。この後、ツアーでは可能な限り岸に船を寄せてくれ、複雑に入り組む配管、巨大なタンク、火を吹く煙突などを間近で見ることができます。遠目で見ている時は、海に映る工場の灯りが波に揺らぐ美しさに魅せられ、近づくとその大きさに圧倒されます。 船の上は三脚を立てることができないため、写真撮影をメインにする場合にはバスツアーの方がお薦めです。船の場合、天候によって揺れも強くなります。

工場夜景観光には川崎市のほか、四日市市、北九州市、室蘭市、周南市が取り組んでいます。この5つを「日本五大工場夜景」として、全国工場夜景サミットも開かれています。

 

 

posted by タマラオ at 07:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記