2015年06月05日

隅田川の宇宙船に乗ったことがありますか    No4

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水上バスは浅草観光の魅力の一つにもなっており、桜の季節には吾妻橋上流の隅田川随一といわれる花見の名所「墨堤千本桜」にお花見船が出て、夜桜船では浅草今半の特製オードブルにお酒がついたほろ酔いセットを楽しむこともできます。 もし、台東・墨田・中央・江東・荒川の5つの区それぞれの地域に船着き場を整備すれば、これらの地域を船を使って行き来できるようになります。その周辺に魅力的な観光開発を行えば、隅田川の景観の改善や観光地としての魅力づくりにつながります。

浅草だけでなく、これらの地域が一体となって隅田川の水辺の魅力づくりを行えば、東京でも有数の観光地が生まれるかもしれません。重要文化財の橋も船を下りて見ることができ、周遊観光ができるようになれば、より魅力的になるのではないでしょうか。 東京五輪組織委員会は水上交通の利用について「東京湾内や隅田川に水上(海上)バスルートも設定されている。大会時も川や海の上から景観を楽しみながら会場にアクセスすることができる、補完的な交通手段として活躍する」としています。

現在、水上バスの運航を行っているのは、公営の東京都公園協会と東京都観光汽船(株)のみ。船の数も限られ、利用の多くが観光用であることから、積極的に活用しないという判断なのでしょう。 しかし、東京には水上バス以外にも屋形船や、日本橋川や深川、神田川などの都心の川を巡る環境にやさしい電気ボートなどの観光船、漁船や釣り船など、多種多様な船舶資源があります。東京五輪こそ、東京のウォーターフロントの価値を高め、世界にアピールする機会ではないでしょうか。

隅田川が存在価値を持てば、これまで点だった観光地を一つに束ね、船を使い町を回遊する東京の観光エリアの一つとして打ち出すことも可能になります。船で旅する東京観光の新たな魅力づくりがこれを機に始まり、隅田川が世界に誇れる名観光地になればと願うものです。2020年、そんな隅田川が見られたら最高にしあわせです。

海洋観光は「クルーズ船誘致」だけではない
さて、日本は四方を海に囲まれた島国でありながら、海洋観光では世界に大きく遅れを取っています。2013年は「クルーズ元年」といわれ、訪日観光において「クルーズ客船の誘致」や「MICE(集客が見込まれる企業関連イベント)の開催・誘致」は、国や多くの地域が取り組むテーマとなっています。 しかし、自国の海洋観光の育成に目を向けず、クルーズ客船誘致というある意味、他人頼みな訪日誘致でいいのでしょうか。

例えば東京湾では、竹芝桟橋から伊豆七島に向けて高速ジェット船や大型客船が出ています。高速ジェット船を使えば、伊豆大島へ1時間45分、神津島には3時間5分で行くことができます。 伊豆大島であれば日帰り便を設定し、アフター五輪に豊かな自然に囲まれた東京のリゾートアイランドへのプチ観光や、ゆとりのある人には、神津島でマリンレジャーや花の百名山と呼ばれる天上山のトレッキングなどを楽しむ1泊2日の旅を誘導することもできます。

これはアフターMICEやクルーズ客船誘致でも、また伊豆七島が東京都だと知らない都民にも格好のアピールの機会になるはずです。 世界には海や川、運河などの海洋資源を活かした巨大なクルーズ市場があり、またその市場は大きく成長しています。特にアジア太平洋地区のクルーズ人口は、2005年に107万人だったのが、2009年には150万人を突破。2020年には500万人に達すると予測されています。

 

 

posted by タマラオ at 05:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記