2015年06月03日

隅田川の宇宙船に乗ったことがありますか    No1

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島国・日本がいまだ目覚めぬ「水の観光」 2020年TOKYO・隅田川が拓く可能性  
 
日経ビジネス   http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140421/263231/

水津 陽子  合同会社フォーティR&C代表 経営コンサルタント。合同会社フォーティR&C代表。地域資源を活かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究、執筆等を行っている。

羽田空港発着ターミナルと日本橋を水路50分で結ぶリムジンボートは、外国人エグゼクティブやVIPの利用を想定した“水上ハイヤー”。2013年に就航 画像提供:観光汽船興業(株)

皆さんは、昔、隅田川が「死の川」と呼ばれたこと、その川が1964年の東京五輪を機に復活したことをご存じでしょうか。 明治・大正時代にはシジミやシラウオが生息し、海水浴を楽しむこともできたという隅田川。「春のうららの〜」と歌われた川は、一時水質汚濁が進み、魚などの生物が棲めなくなりました。悪臭は健康被害が出るほど深刻で、沿岸の家々は窓も開けられなかったといいます。 五輪開催が決定すると、世界の注目を集める開催都市の名に恥じない環境と施設の整備をコンセプトに、国を挙げて浄化対策が行われた結果、隅田川は現在の姿にまで復活しました。

世界の観光大国の首都や主要都市を流れる川の多くは世界的にその名を知られ、観光地としても有名です。パリのセーヌ河岸は1991年、世界文化遺産に登録されました。ロンドンのテムズ川、ウィーンのドナウ川、ドイツの都市を流れるライン川。イースト川とハドソン川は、ニューヨークやマンハッタンを語る上で欠かせないものとなっています。こうした世界有数の川や運河では、景観や沿岸の観光地を巡る「リバークルーズ」が大きな観光資源となり、世界中から観光客を集めています。

ひるがえって東京を見ると、隅田川には花火大会や浅草観光、近年では東京スカイツリー目的で多くの観光客が訪れます。しかし、世界で隅田川の名を知る人はどれほどいるでしょうか。訪日客の中には“スミダリバー”の名を知っている人もいるかもしれませんが、他国の主要都市の川と比べれば、世界的知名度はないに等しいものです。2020年の東京五輪の施設の6割は、隅田川や東京湾ウォーターフロントに集中しています。しかし、話題になるのは関連施設の建設やインフラ整備の話ばかり。肝心の観光戦略はいまだ聞こえてきません。

東京五輪の選手村と22の施設が水辺エリアに集中
2020年の東京五輪の39施設のうち、東京湾岸地区に選手村と22の施設が集中しています。隅田川沿いにある国技館を含めると24もの施設が、隅田川と東京湾からなるウォーターフロントエリアにあることになります。このエリアは、東京湾には羽田空港、隅田川沿いには東京駅や銀座、築地、秋葉原、上野、浅草など、訪日観光でも人気の観光地が連なっています。 また東京都の福祉・衛生統計年報(2010年)によれば、台東・港・中央・品川・千代田の5区には、都内にある694のホテルのうち32.2%、客室数にして53.8%が集中。旅館も台東・大田・港・足立の4区で都内1265施設の25.6%、客室数で30.7%を占めます。

五輪で日本を訪れる人の多くが、このエリアで宿泊や飲食、買い物や観光などを行うことが想定されます。東京という都市の印象はこのエリア次第で大きく変わる可能性があります。 今回は、この忘れ去られた東京の顔「隅田川」を舞台に、日本の海洋観光の可能性と課題を考えてみます。

 

 

posted by タマラオ at 07:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記