2015年06月02日

「中国式ハニートラップ」の裏側   No3

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徹底されないHIV発症者への無料治療策
HIVに関して、中国政府は発症者への無料治療という策を打ち出しているというが、当然、全国で徹底して実施されているわけではない。中国では他の政策、たとえば義務教育の無料化などを首相が宣言しても全国で実施されることはなく、「国が大きいから政策が徹底されるには時間がかかる。仕方のないこと」というおきまりの言い訳がされる。HIVについては、国民の間での知識不足もあって感染者は増え続け、とくに近年、女性の感染者増加は著しい。

日本人の大使館員やビジネスマンは、中国での女性との接触に際して、従来のような情報漏えいや、金品を巻き上げられるといったリスクの前に、まず性感染症のリスクをより強く心に留める必要が出てきたのである。これらの事情とあわせ、あらためて考えてみると、カラオケ店への出入り禁止令などほとんど無意味ではないかという気もしてきた。最大限好意的に考えれば、万事に緊張感をもて、という意味での「喝」であれば理解できなくもないが。

カラオケ店や高級クラブで知り合った女性と親密になったら云々……とか、マッサージを呼んだら云々……などの古典的な「手口」でのハニートラップよりもむしろ、現代で警戒すべきは別の筋ではないだろうか。

ハニートラップか、自由恋愛か?
かつてのように外国人と一般の中国人女性との接点が限られていた時代とは違うのだ。町のいたるところで中国人女性と自由に出会い、自由に恋愛に発展し得る現代では、それこそハニートラップは至るところに仕掛けられているともいえる。
何者かによって初めから差し向けられた女性ではなく、初めは単に男女として出会い、関係が深まったところで状況が変化するというケースが十分考えられる。ハニートラップとは異なる例だが、2年前に長野で起きた、五輪聖火リレーの際の顛末を思い出してほしい。

あのときバスで長野に集結し、五星紅旗を振り回して奇声を上げ、騒ぎの後には「抗日勝利」を叫んだ在日中国人留学生の大半が、初めから「工作員」として送り込まれた若者であるわけではない。しかし、そこは独裁国家という体制下の国民たち。本人さえも意識しないうちに、何がどう転んで「国家のまわし者」となるかは知れたものではない。

初めは自由恋愛のつもりが、いつしかどこかからリモコン操作されていた。そんな女性がいても何ら不思議ではない。まして、金が絡めばその可能性はなおさら高まる。私の周囲には、「1度でいいからハニートラップにかかってみたい」などという軽口をたたく日本人男性が結構多い。暗に「自分は引っかからない」と言いたいのだろうが、こと「男女のこと」に関する限り、男の自己評価ほど当てにならないものもない。

個人差があるとはいえ、世界標準で見れば、概してナイーブな御仁の多い日本人男性の皆さま、中国での女性との出会いにはくれぐれも気を引き締めて臨まれますよう。

 

 

posted by タマラオ at 06:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記