2015年04月04日

1年で300社以上の採用試験に落ち続けた40代男性 No1

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http://diamond.jp/articles/-/24713

引きこもりしていた中高年たちが、いまの日本で再就職しようと思っても、なかなかうまくいかない。 40代前半のAさんの場合、この1年間に300社以上も応募し続けながら、採用が決まらなかったという。

元大手金融機関勤務なのに 届くのは「お祈りメール」ばかり
大手金融機関に勤務していたAさんは退職後、2年余りの“空白期間”を経て、再就職活動を開始した。それが、昨年9月のことだ。応募先は、一般企業だけでなく、公益法人、学校法人、官公庁など、多岐にわたる。 「正社員で入ろ
うと思ったら、ハローワークに行ったり、求人サイトにも、自分の履歴書や職務経歴書を登録しておくと、関心を持った企業がアプローチして来たり、お勧めの会社を紹介するメールが送られてきたりするので、それを見て自分で応募します。

人材紹介会社では、キャリアコンサルタントと会って、自分がどういうことをやってきたのか、どういう仕事を希望しているのかなどの話をしました」 それこそ、Aさんは、毎日のように就職試験を受け続けた。1日に3社連続、トリプルヘッダーで、面接に臨んだこともある。夏の暑い日は、スーツにネクタイ姿がさすがにきつくて、スターバックスやタリーズなどで、へたばっていた。 そして、面接を受けると、そのたびに「今後のご健闘をお祈り申し上げます」などの文言の入った『お祈りレター(メール)』という通知が届いた。なかには、求人しておきながら、“お祈り”が来た直後に、破たんした会社もある。

さすがに、何度も心が折れそうになった。 300社以上落ち続けたことについて、Aさんは、こう振り返る。 「この歳になると、年功序列の会社は、給与が高くなるし、管理職と
しての能力を求められる。日本的なところでは“年下の上司の下で働けますか?”と言われることもある。それに、しばらく仕事の現場から離れていた。金融業界では、ほんの2年ほどの期間でも、急激に変わってしまい、現場で毎日、情報をやり取りしていないから、知識がアップデートできていない。

必要なのは、日経新聞に出たようなみんなが知っている情報ではなく、大手町の飲食店で密かに会合を持ったときに仕入れたような話。現場から遠ざかっていたことが、結果的にマイナスだった」引きこもりしている人たちにとって、空白期間が長ければ長いほど、致命的になるのである。日本の会社は、基本的に出戻りが許されない。 一昔前なら、B銀行を辞めても、C証券で働くことができたという。ところが、いつのまにか、C証券は、B銀行の子会社になってしまう時代になった。

いまは、そういう世界だと、Aさんはため息をつく。 「仕事を失ったり、転職したりすることは不思議ではないという考え方が、日本の採用者側に浸透していないところがあると思うんですよ」

全く役に立たなかった 「ハローワーク」と「資格」
ハローワークは、まったく役に立たなかったと、Aさんは明かす。 「ハローワークの窓口の人たちが、求人票を見て、その仕事がどのくらいの実務経験や技術系の資格取得者が必要なのか。求職を求める人たちと求人内容とをマッチングさせる能力がないんですよ」 また、官庁や自治体の外郭団体が求人を出すケースが増えている。いままでは縁故などを水面下で採用していたが、表に出すことになった。だから、求人件数も増えたのだという。それは一見、いいことなのだが、応募の結果について、何の音沙汰もない。

Aさんは、こう疑問を投げかける。 「応募するとき、履歴書など個人情報を郵送などで提供したら、結果について知らせるとか、個人情報は責任を持って処理するとか、公的機関だからこそ明示すべきだと思いませんか?」資格についても、まったく役に立たないことを実感したという。 「私は、履歴書の資格の欄が立派に埋まるんです。ところが、ほ
とんどの資格は、自分で開業している人か、企業で必要に迫られて持っている人以外、まったく役に立ちません。

ところが、資格の学校は、その必要性を盛んに煽ります。社団法人や財団法人、NPOなどが、ものすごい数の資格を作っている。でも、資格を取っても、就職活動にプラスになるわけではありません。資格に幻想を持っている人がいますけど、公認会計士が早期退職を迫られたり、生活保護を受けている弁護士もいたりするのが現状です」

 

 

posted by タマラオ at 07:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記