2015年03月23日

日本の高齢者の“七不思議” 中国人の目に映った日本の老人たちの「なぜ」 ダイアモンド     No3

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認知症の発症率は中国の方が低い?
この専門家は「発症率が少ないと思われるのは、寿命とも関連がある」と付け加えるが、他方、高齢者に対して「過保護でない社会環境」と「認知症」を関連づける人もいる。中国は施設も不十分、面倒を見てくれる人的支援もない。こうした「安心できる老後ではない」という緊張感が自立意識を高めるのだ。 ところで、日本の高齢者向けの介護施設には、「施設内の独自通貨」を流通させる施設がある。これが認知症の防止に一役買っているという。

はなぶさ苑(埼玉県熊谷市)もそのひとつで、ここにはルーレットを回してお金を増やすカジノがある。関係者は「お金を勘定し、消費したり貯めたりすることは管理能力の維持につながる」と関係者は話している。

中国で子どもの世話は高齢者の仕事「存在意義を奪わない」では一致
さて、旅行や趣味に繰り出す日本のシニア層は少なくない。そんな彼らを見るにつけ、「日本の老人は子どもの面倒を見ないのか」という思う中国人も少なくないようだ。 中国では夫婦共働きは当たり前のため、子どもの世話は高齢者がする、という暗黙の了解がある。「高齢者にとって、子どもの世話がひとつの大きな社会的な仕事」となっている。 ある上海在住の男性(会社管理職)は、「80歳の父親は、今でも家族に夕食を作ってくれる。

自分の存在感はどこにあるか、自分の役割は何か、という認識を高齢者から奪ってはいけない」と話す。

日本のバリアフリー設計の専門家も、同様の意見だ。
「地方では、祭りの準備は決まって長老が中心となって行ったものだった。漁村でも、網縄の修理は老人の仕事と決まっていた。葬式の受付係には達筆な老人が欠かせない存在だった。ひと昔前までは、老人の役割は死ぬまで何かしらあったはずだが、今はそれを社会が取り上げてしまった」と分析する。都内に拠点を持つ社団法人シニアライフ協会では、「老人を地域の経済活動に取り込むことが日本経済復興のカギを握る」との考えを、昨今、明確に打ち出している。高齢者が求めているのは「社会から必要とされている自分」だ。

高齢者の潜在するパワーを見出し、それをどう経済活力に結びつけるかは、少子高齢化が急速に進む中国でも共通のテーマになりそうだ。中国では、2050年には子どもの数の2倍にまで高齢者人口が増えると予測されているからだ。
それが中国の高齢者のすべてではないにしても、彼らの「元気な老い方」に、日本人が共有できるものはないだろうか。

制度改革も必要だが、個人や社会の意識改革も必要だ。日本と比べれば、制度が未整備である中国は介護後進国かもしれない。だがその中国人の老後からは、国家の財政に頼らない老い方や、お金を使わない老い方が見えてくる。

 

 

posted by タマラオ at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記