2015年03月09日

中国人観光客が“爆買い”する日本の名品・珍品 No2

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羽田空港の国際線ターミナルで飛ぶように売れる「白い恋人」
日本でも人気のある「大麦若葉粉末」(青汁)は、「便秘に効く」と中国人女性の間でも人気。 空港で飛ぶように売れる北海道の名物「白い恋人」しかし一般の土産物に関
しては、「以前友だちが買ってきてくれた『白い恋人』(北海道名産のクッキー)をたくさん買って帰りたい」といった、定番商品を求める傾向がまだ強いように感じた。具体的に買いたい商品の銘柄がすでに存在し、それをメモしたり、パッケージをスマホで撮影したりして持ってきているという。

「微信」(中国版ライン)にパッケージ写真を貼りつけ、「これ、買ってきて」と“注文”が入るようだ。前述の家族のように「東京ばな奈」や「じゃがポックル」といった具体名も聞いた。先日、筆者が中国に行く際に通った羽田空港の国際線ターミナルでも、「白い恋人」が飛ぶように売れているのを実際に目撃したので、「なるほど」と合点がいった。筆者がその売り場にいた10分ほどの間に、少なくとも30〜40個は売れていたと思う。

2014年には年間で約241万人の中国人が来日したが、彼らが「爆買い」する背景には何があるのだろうか。
まず、元高円安という要因があるだろう。2月中旬の段階で、1元=約19円を超えた。2014年秋の段階では1元=約17円、さらに遡って13年秋には1元=約15円だったので、この1年半ほどの間に20%以上も円安元高が進んだことになり、円は元に対して最も安い水準になっている。来日する中国人にしてみれば、「来るたびに日本の商品はどんどん安くなる」と感じているだろう。ビザが緩和された影響もある。

外務省は2014年11月、一定以上の収入のある中国人の個人観光客に対して、現在発給している数次ビザの要件を緩和する方針を打ち出し、今年1月から実施。過去3年間に渡日歴のある人で一定の経済力があれば、地域に限らず3年間有効のビザ(1回の滞在は30日以内)を、高所得者の場合は5年間有効のビザ(同90日以内)を取得できるようになった。もともと中国人の海外渡航は厳しかったが、ビザが緩和されたことによって、来日しやすくなったと言える。

ここ数年、経済発展によって所得が増加し、中国人の間ではすでに海外旅行がブームとなっていたが、これらの要因がそれを後押しし、「日本旅行」の人気が一気に高まったと言える。14年10月からは、外国人観光客を対象とした消費税の免税が、それまで対象外だった飲料や化粧品にまで拡大されたことも、「爆買い」を加速化させたと言えそうだ。百貨店だけでなく、ドラッグストアなどでも「TAX FREE」の専用
レジを設け、中国語や英語ができるスタッフを置いて対応しており、どこも長蛇の列となっていた。

あるドラッグストアの中国人店員は「春節期間中は特別にノルマがあり、ノルマを超えるとボーナスが支給されるので、すごく頑張りました。中国語で対応すれば、お客さんも喜ぶし、自分にもメリットがあるから」と話していた。

「中国製品は信用ならない」 安くて品質のよい日本製品を“爆買い”
中国側の要因もある。彼らが日本製品を欲しがる理由は、日本には高品質で廉価な商品が溢れているからだ。中国にも日本製品を取り扱うショッピングサイトがたくさんあるのだが、ある上海のOLはこうつぶやく。 「全く同じ商品も
扱っていると思うのですが、価格は2倍か、あるいはそれ以上する。それだけでなく、問題はそれらが本物かどうかわからないということ。信用できないから“中国国内”では、日本製品は買いたくない」

「中国国内の中国製品はニセモノが横行している。品質がいいだけでなく、価格も安い日本製品を、日本で手に入れたい。安心して長く使えるから」と話す知人もいた。これまでも、日本製品の品質のよさは世界中から定評があった。それは事実だ。それが、円安元高など複合的な要因が重なったことによって、現在の中国人の「爆買い」を誘導したと言えるのではないだろうか。

 

 

posted by タマラオ at 05:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記