2015年03月01日

北陸新幹線の進化・・・・  3回変わる周波数・乗務員交代      No1

untitled 1.png
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83651200V20C15A2000000/

3月14日、東京と金沢を最速2時間28分で結ぶ北陸新幹線が開業する。東京から数えると7都県を走るこの路線、実は4つの電力会社の管轄エリアを通り、3回も周波数が変わる。JR東日本とJR西日本にまたがって走るが、乗務員の交代は境界駅ではない。なんとも複雑な北陸新幹線のトリビアを集めてみた。

■東電と東北電は50Hz、中部電と北陸電は60Hz
「北陸新幹線は、『軽井沢―佐久平』間、『上越妙高―糸魚川』間、『糸魚川―黒部宇奈月温泉』間でそれぞれ周波数が切り替わります」 JR東日本に尋ねると、担当者が教えてくれた。東京方面から向かった場合、軽井沢駅(長野県軽井沢町)、上越妙高駅(新潟県上越市)、糸魚川駅(新潟県糸魚川市)を通過した直後に切り替わるという。なぜか。 「管轄する電力会社が変わるからです。

東京駅から軽井沢駅までは東京電力、そこから上越妙高駅までは中部電力、糸魚川駅までは東北電力、金沢駅までは北陸電力となります」電力会社によって周波数は違う。一般に東日本は50ヘルツ(Hz)、西日本は60Hzといわれるが、東京電力と東北電力が50Hzで中部電力と北陸電力が60Hzとなる。北陸新幹線はちょうどその境界を縫うように走っているのだ。

■北陸新幹線の車両、2つの周波数に対応
周波数が違うと何が問題なのか。まずは車両だ。東北新幹線や上越新幹線の車両はほとんどが50Hzのみに対応しており、軽井沢駅より西を走ることはできない。2つの周波数に対応した車両が必要となる。境界対策も重要となる。異なる周波数同士が接触しないよう、絶縁部分を設けるなどの対策をした。専用の保護装置なども開発したという。 ちなみに東西をまたぐ東海道新幹線の場合、すべての区間が60Hzだ。

鉄道ジャーナリストの梅原淳さんによると、車両側で2つの周波数に対応するには当時の機器が重すぎたため、断念したという。そこで富士川以東の50Hz区間では、周波数を変換する変電所を新設して対応した(『新幹線の科学』)。

■JR東西の境界は上越妙高駅 乗務員は長野駅で交代
ややこしいのは周波数だけではない。乗務員の運用も面倒だ。北陸新幹線のルート上で、JR東西の境界がどこか、お分かりだろうか? 答えは上越妙高駅。東京方面から向かった場合、ここまでがJR東の管轄となる。同じ新潟県内なのに、糸魚川駅はJR西のエリアなのだ。 JR各社の管轄は、必ずしも行政区分とは一致しない。例えば長野県は北信・中信地方がJR東、南信・木曽地方がJR東海、大糸線の一部区間がJR西の管轄となっている。

同じ県でも3社に分かれている。 ただ北陸新幹線の場合、運転手や車掌など乗務員は上越妙高駅では交代しない。長野駅だ。なぜか? 「上越妙高駅を通過する列車があるためです。長野駅だとすべての列車が停車するので」。JR東の担当者は言う。確かにその通りだが、JR西の乗務員はJR東の管轄する駅まで「出勤」することになる。少し不思議な感じもしてくる。

■N700系のNの意味は
JR東西にまたがる北陸新幹線は、車両も両社が共同で開発した。最新型はE7系とW7系で、どちらもほぼ同じ仕様だ。EはJR東が所有する車両で、WはJR西。East(東)とWest(西)の頭文字だ。話はそれるが、東海道新幹線の最新型はN700系。なぜ社名ではなくNなのか? JR東海に聞いてみた。 「NはNew、あるいはNextの頭文字です。それまであった700系車両の発展型という意味を込めました」

2013年にはさらに進化させたN700Aという車両もデビューした。AはAdvancedの略だとか。ちなみにJR東海の英語表記はCentral Japan Railway Company。中日本ということのようだ。仮に社名を冠したとしても、TではなくCとなる。こうしたJR各社の英語表記は外国人からはわかりにくいかもしれない。JR東はEast Japan Railway Companyだが、英語版のアニュアルリポートでは社名の前に「Tokyo and Eastern Honshu」と表記してある。セントラルとトウキョウ。両社の思いが垣間見える。

 

 

posted by タマラオ at 06:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記