2015年01月21日

「失われた20年」は、実は「成長痛の20年」でした      No1

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苦しんだ期間はイギリスよりも短いのです     http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140522/265147/

インターネットサービス企業のディー・エヌ・エー(DeNA)、メモリー大手のマイクロンメモリジャパン(旧エルピーダメモリ)、大手製薬会社アステラス製薬、半導体に欠かせないシリコンウェハーメーカーのSUMCO、大手都市銀行のみずほ銀行、そして最近上場したジャパンディスプレイ。これらの企業の共通点は何でしょうか。 彼らは、「失われた20年」の間に生まれ、躍進してきた企業群のほんの一部です。このグループには現在、成功している企業だけでなく、苦しんでいる企業、既に売却された企業など、実に様々な企業があります。

しかし「失われた20年」と呼ばれた時代であったのにもかかわらず多くの企業が生まれ、その多くが今も活躍しているのはなぜでしょうか。 彼らは、ベンチャー企業、みずほやアステラスのように合併によって作られた企業、あるいは20年の間に作られた新しい起業方法から生まれた企業です。楽天、カカクコム、グリー、ミクシィ、DeNAのような、インターネットの普及で起業できた企業もあります。新しい企業ばかりではなく、ソフトバンク、ファーストリテイリング、ワタミ、キーエンス、日本電産など、この時代に一気に成長した企業もあります。

このような現象が起きたのは、90年代が全く失われてなどいなかった証拠です。むしろこの20年間は、若く成長が著しかった日本から、成熟した、「大人な日本」に変わるための、大事な変革期だったのです。当時の日本の産業構造では、グローバル社会で競争できなかったからです。 この変革は、成長痛のような、とても痛いものでした。しかし、20年以上“英国病”という成長痛で苦しんできたイギリスと比べると、20年という期間は決して長くありません。

しかもその20年の間、日本の政治経済が構造改革を進めたため、新しく、競争力のある企業を生み出すシステムが生まれました。今日は、この変革についてお話ししたいと思います。

どうして競争することが大事なのか
この20年間の日本経済における一番の変化といえば、競争が始まったことでしょう。例えば、ファーストリテイリングのユニクロを例に見てみましょう。ユニクロの成功理由は、たくさんあると思います。まず、経営者の柳井正さんがいち早く予見した次の流行ファッションをもとに、安くておしゃれな服を作れることです。そして、サプライチェーン・マネージメントなどの企業経営が素晴らしいこともあげられます。それから、ヒートテックを筆頭に、一級品の素材を使っているのも強みです。

これらに加え、私が考える4つ目の理由は、国際競争が激しいからだと思います。スペインのインディテックスが展開するZARA(ザラ)、スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツのH&M、米国のフォーエバー21などといった競合ブランドがなければ、ユニクロは今ほど安く、良い商品を売っていなかったかもしれません。同様に、楽天はアマゾン・ドット・コムと、コマツはキャタピラーと競い合っているからこそ、素晴らしい企業に成長したのです。

彼らがグローバル市場で成功できている理由は、スポーツ選手が新記録を達成できる理由に似ていると思います。競争相手が速く走るほど、自分も速く走らなければいけません。同様に、競争が激しいビジネスであるほど、より良い商品やサービスを提供しなければ、生きていけないのです。 「失われた20年」の間に競争が始まったことにより、2つの変化が日本で起きました。

 

 

posted by タマラオ at 06:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記