2015年01月06日

東京の地下鉄は、世界一なのです! No6

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例として、日本は順番に整列する規範が強く守られているのに対し、米国では、皆自由に並ぶという規範があります。普段なかなか意識できませんが、東京の電車にはたくさんの見えないルールが存在します。「黄色い線の内側で待つ」、「忘れ物がないよう注意する」、「つり革につかまる」、「線路に立ち入らない」などです。次のページに載せたのは日本人にとっては日常的な写真ですが、ほかの都市部ではこのようにたくさんのルールが、しかも絵と一緒に貼られていることは滅多にありません。

これらの書かれたルールに加え、表記されていないルールも存在します。地下鉄で食べ物を食べる人、靴を脱いで座席に置く人、鼻をほじる人、大声で電話をする人などはほとんどいません。ではほかの国ではどうなのか、と気になるかもしれませんが、聞かないほうがいいです、とここではお答えします。 「ストロング・カルチャー」は、経営学の観点からすると、力の原点にもリスクにもなります。企業DNAというか、社風とでも言えるような独自の規範と価値観を強く守ることは、日本企業にとって強みにもなります。

例えば、トヨタ生産方式(カンバン、アンドンを用いた、いわゆるジャスト・イン・タイムシステム)は、この特性を生かして作られました。 確実に指示に従おうと高い意識を持つことは、日本の高品質な製品の生産、すなはち「ものづくり」の成功に強く繋がっているのです。米国人は、同じような、 規範を強く守るような経営システムを生み出すために
長い間苦労しています。 逆にストロング・カルチャーのリスクは、企業が変革しなければならないときには、誰も率先して新しいことを提案したり、実行したりできないことで、つまり現在の多くの日本企業に当てはまるのです。

新規企業家精神やイノベーションは、時折強く守られている規範や“模範的”な行動によって妨げられます。「企業カルチャー」の経営は 今現在アメリカ経営論 のホット ・トピックの一つで
す。

日本は、大衆が快適に過ごせる豊かな国
最後に、東京の地下鉄には、オペレーション・マネージメントの要素があります。それは、平準化という、物事を円滑に行うシステムを用いていることです。例として、スイカとパスモのイノベーションがあります。また、電車を待つ人の並ぶ位置、出口の位置などを見ても、平準化を優先して駅がつくられていることが分かります。 さらには先ほど説明したように、効率的に空調設備を配置し、常に快適な温度設定を心がけることにより、心地よく職場に到着できるよう配慮されています。

他の国の都市では、このような、配慮のためにわざわざ費用を払うことはありません。しかし日本では、実用性と効率性を最大限に配慮することにより、使いやすく、そして使用頻度が高い製品のイノベーション・生産を可能にしているのです。もちろん、ヨーロッパやアメリカの都市も、とても快適で便利なシステムを提供していますが、大抵これらは、ある程度の金額を払える人にしか使うことができません。

それに対し東京の電車と地下鉄は、大衆のためのシステムとして、日々改善されています。日本はとても豊かな国なのです。そんな良さをかみしめながら地下鉄の利用を楽しんでみるのも、たまにはいいかもしれませんね。

 

 

posted by タマラオ at 05:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記