2015年01月05日

東京の地下鉄は、世界一なのです! No5

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東京の地下鉄と、日本の経営力
第1に、東京の電車・地下鉄が素晴らしい最も明白な理由は経済学でいう、“規模の経済(economies of scale)”のためです。東京では1キロメートル圏内の線路・駅にお
いて鉄道利用者が多いため、鉄道を改善するための投資収益率(ROI)がとても高いのです。特に、入口・出口の数が多く、便利な位置に配置されているのは、このためです。更に、電車の利用率が高いため、運賃を比較的安く抑えることができます。

また、明治時代から始まった日本の鉄道技術とイノベーション が、世界に誇るものであることが挙げられます。今日のコラムでは東京をテーマとしていますが、日本の鉄道技術は“ガラパゴス商品”ではありません。鉄道システムは大事な輸出品なのです。また、地下鉄システムの素晴らしさは、日本の経営における4つの強みを反映しています。まず、長期的計画性と一貫性があげられます。東京の鉄道は1世紀も前から造られており、古い鉄道と新しい鉄道が入り混じっています。

それでも、同じ一貫した計画の上で造られているため、JRと地下鉄の相互利用が可能となっているのです。 これにより混乱が抑えられ、乗り換え乗車を簡単にし、都内の電車として全体の価値を上げることができます。日本の鉄道を経験すると、全く違うシステムで機能する別々の鉄道を同じ場所に造ることは馬鹿らしいと感じますが、実際ほかの国の都市では、相互利用に問題がある鉄道が導入されているために、旅行者が苦労することが度々あるのです。

研究開発と専門知識を融合させるのは、日本の強さの1つです。例えば、「メカトロニクス」という分野は1970年代に、機械工学、電気工学、電子工学、情報工学の知識・技術を融合して導入された日本の発明品なのです 。2つ目に、これ
もまた規模の経済が働くのですが、カスタマーサービスが挙げられます。乗客数が多いほど、従業員の給料などの固定費用が1乗客当たり少なくなるのです。しかし、世界中のどこを探しても、全ての駅に最低1人は駅長がいる国は、日本以外に見たことがありません。

しかも、駅長は大抵とても優しい人です。以前朝の山手線に乗ったとき、もちろん朝のラッシュの満員電車は心地良い体験ではなかったのですが、浜松町駅で降りると、駅長が「おはようございます!」と元気良くアナウンスしていました。
ニューヨークの怒りっぽい駅長や、ドイツの全くアナウンスをしない駅長と違って、東京ではこのような素敵な駅長がいます。最後に、英語の標識や券売機に英語表記があることは、とても助けになります。

例えばドイツには英語表記がありません。これにより、冒頭の知人のように、東京が初めての外国人でも東京の地下鉄を問題なく使うことができます。パスモにチャージする機械でさえ、英語表記があるのも嬉しい限りです。総じて、日本は細部へのこだわりやカスタマーサービスに長けていることが、この地下鉄の例からよく分かります。 3つ目に、公的行動に、経営学で言う、「ストロング・カルチャー」が加わっていることが挙げられます。「カルチャー」は、確立された規範や価値を表し、「ストロング」はそれがどの程度守られているかを表しています。

 

 

posted by タマラオ at 08:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記