2014年10月22日

なぜ日本に来る中国人旅行者が増えているのか? No1

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尖閣国有化でも個人ビザ旅行者は減っていなかった   http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41730

中国共産党の幹部は、嬉々として日本を目指す旅行者たちを一体どんな思いで見送っているのだろうか。なにしろ日本に旅行する中国人がかつてない勢いで増え続け、おまけに彼らは帰国すると「日本旅行がいかに素晴らしかったか」を競うようにインターネットで発信し、拡散させるのだ。日本政府観光局の発表によれば、2014年1月から8月にかけて日本を訪れた中国人旅行者は前年同期比84%増の154万2400人に達し、すでに年間の過去最高(2012年の142万5100人)を上回った。

この7月に日本に旅行に来た中国人は28万1200人。これは前年同期比で約2倍の数字である。8月も前年同月比56.5%増の25万3900人が日本を訪れ、7月に続いて台湾、韓国を抑えて単月でトップに立った。中国からの訪日旅行者は12カ月連続で各月の過去最高を記録している。このままのペースでいけば年間200万人の大台突破は間違いない。日本政府観光局 海外マーケティング部の鈴木克明次長
は、「中国からの訪日旅行者はまだまだこれから増えていくでしょう。

いずれは台湾、韓国を抜いて、年間の訪日旅行者数でトップになると見ています」と言う。 2012年の尖閣国有化、反日デモによって、中国人の日本旅行は一気に冷え込んだが、いまや完全にそれ以前の勢いを取り戻した。日本政府観光局は「航空便の増便やチャーター便の就航」「大型クルーズ船の寄港」「夏の訪日プロモーションの成果」などを、その要因として挙げている。 

しかし、ここで素朴な疑問が湧く。たとえ日本に飛ぶ飛行機が増えても、日本に旅行に行きたいと思わなければ乗らないだろう。日中関係は相変わらず緊張状態が続いている。それにもかかわらず、なぜこれほど多くの中国人旅行者が日本にやって来るのか。その疑問を改めて鈴木氏にぶつけてみた。

政治的対立に左右されない中国人もいる
──日中関係がこれほど悪い中、日本に旅行に来る中国人がなぜこんなに増えているのでしょうか。

鈴木克明氏(以下、敬称略 日本政府観光局 海外マーケティング部の鈴木克明次長) まず、一口に中国人と言っても必ずしも一様ではないということを知っておく必要があります。つまり、いろいろなものの考え方の人がいるということです。 そもそも中国は日本とは比較にならないくらい国土が広い国です。そこに14億人近くという、とんでもない数の中国人が住んでいる。地域によって、日本に関する情報量はまったく違いますし、それだけ多くの人がいればいろいろな考え方の人がいます。

必ずしも政治的なものの見方にとらわれる人ばかりではないし、個人主義的な人も多い。 しかも、「改革開放」以降に生まれた世代がちょうど今20代、30代になっています。この世代はある程度自由なものの見方ができる人たちです。また、家庭では一人っ子に教育費をかけて育ててきましたから教育レベルが高く、大卒も多くなっている。その結果、いろいろなものの見方、自由なものの見方ができる若者が増えています。

彼らはネットを使いこなし、SNSを使って日常的にいろいろな情報に触れています。日本の情報もどんどん入ってきます。「优酷(Youku)」という中国版のYouTubeには、日本で放映されたドラマが2〜3日後に字幕入りでアップされるんですよ。日本のドラマをリアルタイムで見ている人たちがいっぱいいるのです。彼らは日本人が思っている以上に日本のことをよく知っています。

 

 

posted by タマラオ at 08:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記