2014年10月06日

金融街を占拠せよ@香港 No1

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20140929/271841/?n_cid=nbpnbo_rank_n&rt=nocnt

香港が緊迫している。9月28日未明から、中国が押し付けようとしている「ニセの普通選挙」に抵抗し、「真の普通選挙」実施を求める学生や活動家らが予告を前倒しにして「金融街占拠」開始を宣言した。 警察隊はこれに対して、すでに催涙弾を使用。また実弾発砲も辞さないと脅しをかけている。26〜27日に政府庁舎前で、すでに集会をはじめていた学生たちが、一部政府庁舎に乱入したのをきっかけに、警官隊は催涙弾を使用し、未成年を含む抗議活動の学生ら70人以上を逮捕している。

報道によれば、これは1967年の左派暴動以来の緊迫状況だという。金融街占拠の様子は、youtubeなどでライブ中継されており、市民や学生たちが警官隊と対峙している映像も流れていた。

「ニセ普通選挙」に抗議、前倒しで占拠を開始
この状況の背景は詳しくは説明しない。以前に当コラム欄に寄稿した「香港はニセの普通選挙に抵抗できるか」を参照してほしい。 一言で言えば、2017年の香港特別行政区長官選挙に香港有権者が一人一票を投じる「普通選挙」を導入してもいいと、中国当局は約束していたが、その「普通選挙」とは、中国が認める2〜3人の候補者から選ぶ「中国式ニセ普通選挙」であることが8月末日に明らかになった。これでは無所属候補はおろか、民主党候補も出馬できない。

「和平占中」(オキュパイ・セントラル)を名乗る市民活動団体は、この「ニセ普通選挙」に抵抗を示し、国際基準の「普通選挙」導入を求めて、「金融街を占拠する」抗議運動によって、香港政府および中国側に妥協を引き出す作戦を立てている。本来、その作戦は中国国慶節の10月1日からスタートする予定だった。その「金融街占拠」に先立って、9月22日から5日間の日程で、21の大学・専門学校で抗議の授業ボイコット運動が始まった。

これは、香港大学生連合が中心となって1万3000人以上の学生が参加し、香港有史以来最大規模の学生運動となった。私は8月末から9月3日まで香港にいたが、このころにすでに、授業ボイコット計画はあり、立ち寄った香港大学では一部教授たちが、学生に「ボイコットに参加しても、単位や出席日数に影響を与えないことは約束する。香港の未来をよく考えて自分で判断して行動せよ」と話していたという。

学生の授業ボイコットから政府庁舎前に乱入へ
ボイコットした学生たちは、連日、市内各地で抗議活動を行っていたのだが、その多くは香港政府総部前に結集しはじめた。23日、梁振英行政長官に対話に応じるように要求。梁長官は対話に応じず、中国の求める「ニセ普通選挙導入」を受け入れるよう主張するにとどまった。 25日夜には約4000人の学生が、長官公舎前で抗議デモを行い、梁長官の辞任などを要求。26日には大学生だけでなく高校生も参加しはじめた。

深夜になると大学生、高校生らが政府総部前の道路を占拠。27日未明、約200人が立ち入り禁止の柵を乗り越えて政府庁舎前広場に乱入したところ、警官隊が催涙弾を使用してこれを強制排除しようとした。両手を上げて無抵抗を示す学生たちに、警察が容赦なく催涙ガスを浴びせかけるニュース映像も流れた。このとき、17歳の高校生リーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)を含む74人の学生が逮捕され(未成年者は28日夜には釈放)、警官・学生あわせて34人のけが人が出たという。

 

 

posted by タマラオ at 05:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記