2014年08月04日

危機で生まれ変わり、素直になれた   No1

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日経ビジネス     2014年6月30日    http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140625/267523/?P=1

田村 俊一 日経ビジネス編集長 1989年日経BP社に入社。日経リゾートを経て1993年から日経ビジネス編集部。日経新聞経済部、日経ビジネス・ロンドン特派員、日経ビジネス副編集長、日経新聞産業部次長を経て2014年4月から現職。

豊田章男社長が語る自らの使命とは
過去最高益を更新し、リーマン・ショック後の大幅赤字や米国での品質問題といったどん底から「復活」したと見られているトヨタ自動車。 盤石だったはずの成長モデルが、実は限界に近づいていた。日経ビジネス6月30日号の特集「トヨタ 迫る
崖っぷち」。取材班は、愛知県豊田市のトヨタの本拠地や海外の最前線で、成長に向けて聖域なき変革に挑む現場に迫った。 トップの豊田章男社長はトヨタの現状をどう認識し、何を変えようとしているのか。乗り越えるべき「危機の正体」と「自らの使命」を打ち明けた。

豊田 章男(とよだ・あきお)氏
トヨタ自動車社長。1956年、愛知県生まれ。慶応義塾大学法学部を卒業し、米バブソン大学でMBA(経営学修士)取得後、84年4月トヨタ自動車入社。生産管理や国内営業部門、米生産子会社を経験する。2000年に取締役となり、その後常務役員、専務役員、副社長として中国・アジアや北米、国内営業などを担当。2009年より現職。創業者、豊田喜一郎氏の孫。豊田章一郎・名誉会長の長男。

2013年度は6期ぶりに過去最高益を更新し、グループ販売台数も初めて1000万台を突破するなど、企業として未踏の領域に入ってきています。一方で、トヨタ自動車の次の成長の姿が見えないという声が広がっています。トヨタは今、どこに向かっているのですか。

豊田:今のトヨタが戦っている舞台は陸上の世界選手権です。小学校の50メートル走なら、やり方次第で2秒、3秒とタイムがよくなるかもしれませんが、世界レベルの100メートル走はコンマ数秒の戦いになります。コンマ数パーセントの成長を積み上げていく競争のフェーズに入っているのです。 あと、同じ1000万台でも、トヨタがほかの自動車メーカーと違うのは、「レクサス」や「サイオン」というブランドは持っているものの、全部根っこは同じで積み上げてきたということです。

例えば独フォルクスワーゲンさんは、生い立ちの違う会社の集合体でもあるんですね。 人間も20代と40代、60歳を過ぎてからでは成長の仕方が違うように、トヨタも成長の仕方が違ってきています。だから社外の方に(成長スピードについて)いろいろ言われると、心の中では「1000万台の会社を経営してごらん」とついつい思うこともあります。

いつまでも息切れしない新しい「走り方」を模索しているということでしょうか。
豊田:この間の決算発表では「意思ある踊り場」という表現を使いました。私の説明不足もあって理解いただけなかったかもしれませんが、1000万台を超えても成長し続けるために、あえて立ち止まるという意味です。1000万台の規模を安定成長させるためには、仕事のやり方を変えなくてはなりません。それでも実際は、600万台ぐらいだった時代とあまり変わっていない。 昨年、組織を「第1トヨタ」、「第2トヨタ」、「レクサス」、「ユニットセンター」という4つのビジネスユニットに分けました。

それも、仕事のやり方を変えるための手段です。後に「ああ、これこそが持続的成長なんだな」と実感できるものを作ることが目的です。

 

 

posted by タマラオ at 05:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記