2014年04月20日

「ブラック企業。でも、辞められない!」   No4

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企業は働き手を3年ごとに代えれば、すべての職種で長く派遣を使える。つまり、労働者は3年たったらその会社を辞めさせられ、他の会社の派遣という不安定な立場で、再び雇用されることになる可能性が高いということである。 さらに、
昨年、ワーキングプアを産む一因として批判された「日雇い派遣」が原則禁止になったことで、「日々紹介」という制度ができた。派遣業者が仲介して、企業に労働者を紹介し、企業が直接、労働者と業務委託という形で雇うようになったのだ。

「派遣会社にピンハネされなくなる分、いいじゃないか」 そう思う方もいるかもしれないけれど、現実は全く逆。 突然、「明日は仕事がないので、こなくていい」とキャンセルされ
たり、どうしたって時間内に終わりそうもない仕事を強要されたりと、新たな問題が発生しているのだ。  そもそも「非正規社員」を単なる調整弁として雇用していた会社で
は、雇用主としての自覚に乏しい。  

「仕事があるとき、やってもらえる人。人手が足りないときには、それを賄ってくれる人。何? それが嫌だ? だったら、キミじゃなくてもいいんだよ。他の人を雇うから」 それが企業のホンネなのだ。

「頑張りが足りない」と切り捨てるエリートたちの罠
国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、ワーキングプア(年収200万円以下の労働者)の人数は、2001年の861万人から増え続け、2011年には、1000万人超。 一方、富裕層(投資可能なお金を8千万円以上持って
いる人)は、2001年から1.5倍も増え、182万人。しかも、「対総人口比」にすると、日本はアメリカの1.4倍も富裕層が多く、なんと世界一の富裕層大国だ。 この10年で、サラリーマンの平均賃金が下がり
続けていることを考えると、いかに一部の“エリート”たちだけが、潤っているのかが想像できる。

所得格差が拡大すると、エリートたちに政治的権力が集中し、その地位を安定させるようなイデオロギーを受け入れさせ、その優位を保つようになるとされているが、その罠に今の日本はハマってはいないだろうか。 おまけに法を規
制されればされるほど、苦しさは増すばかり。見直せば見直すほど、悲鳴をあげられない人たちが切り捨てられ、挙句の果てに、  「ワーキングプアなんていったって、頑張りが足りないだ
けでしょ?」 「そうそう。資格取得したり、スキル身に付けたり。怠けているからダメなんだよ」

などと、ワーキングプアは、自己責任にされる。稼いでいる人たちは、「もっとくれよ! もっと稼げるような制度にしてくれよ!」と、大きな声を張り上げているにもかかわらず、だ。 特に女性たちの“貧困”は厳
しい。非正規雇用の平均年収は、168万円とされているが、性別でカウントすると、男性225万円に対し、女性143万円となっているのだ(国税庁「平成24年度分民間給与実態統計」)。母子家庭では半数以上が、貧困とされている。

なのに、どういうわけか女性の貧困が、大きく取り沙汰されることが少ない。 2年前に、「単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%」といったショッキングな結果が出たにも関わらず、大きく報じたのは朝日新聞だけだったし(私が調べた限りではあるが…)、その後は少しずつ取り上げられるようにもなったが、それでもまだまだ少ない。

 

 

posted by タマラオ at 05:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記