2014年03月31日

追記 No3

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新卒でアメリカの大企業に就職するたった一つの方法

まあ、問題はというと、日本では工学系の大学院で優秀な人は
1.一流企業(研究所)に就職
2.大学に残る(博士に進学/ポスドク)
3.企業に就職

という順番が一般的であるのに対し、アメリカで PhD コースに行った人は優秀な順に

1.ベンチャーを起業
2.ベンチャーに就職
3.一流企業(研究所)に就職
4.大学に残る(ポスドク)

という順番なので、そもそも大企業に新卒で就職するという段階で「優秀じゃない人」扱いされる可能性がある、というところだろうか? (そうは言っても終身雇用でもない会社に、しかも新人
教育をしてくれるわけでもないのに行きたくはない、というのが日本人の学生の典型的な思考パターンであろう) やっぱり日本はそういう社会だし、いくらベンチャーをあおろうが親を悲しませてまで突き進む人はあまりいないだろうし(こういうところがアジア的?)、そういう特性を考えて政策立案しないといけないんじゃなかろうか。自分も妻を悲しませてまでベンチャーに行きたいとは思わないし……(仕事がそれなりに楽しくて家族円満に暮らせるならそれでいい)

(2010-09-09 追記) 自分は誰でも彼でも大企業に行くべきだ、という意見ではないし、むしろ中小企業で楽しく暮らしている人を割と知っているのでそちらの方にシンパシーを感じるのだが、家族で相談した結果、不安定な職場は止めてほしい、という結論になった、ということ。残念ながら日本はまだまだ大企業・公的な組織(公務員とか大学教員とか)志向が強いし、(中小企業でも楽しいし別にいいんじゃないかという)自分の意見を強引に押し通したいわけではない。

学生の方々はよくよく今後自分が5年先、10年先どうしていたいか考えて現在行動したほうがいいと思うのであった。奈良先端大の自分の研究室も、けっこう海外でインターンする機会はあり、毎年3人ぶんくらいは「誰か来てくれそうな人いますか」と募集があるのだが、応募にまでこぎ着ける人が年2人くらい、実際行く人は1人くらいで、もっと行けばいいのに、と思うばかりである。(実際自分も上記のような「アメリカの就職活動の実態」は Microsoft Research と Apple それぞれ3ヶ月ずつ行っていろいろ聞いた
のでようやく分かったわけで、行くまで正直全然分かっていなかった)

ちなみに冒頭のリンク先の写真は恐らく Apple とは全然関係ないところの写真だと思われる (笑) 建物の中の撮影も禁止(セキュリティの人がずっと見張っている)なので当
然ではあるが……

アメリカの「一流」企業を狙うのであれば、「アメリカに渡って就職活動をする」というのは全く間違った行動であり、「本気で狙う」どころかそれは正気の沙汰ではない。インターンシップをしなければほとんど書類選考にも通らないくらいなのに、日本での就職を捨ててアメリカに単身渡ってそういう企業にアプライするのは全くもって見当違いである。本気で狙いたいのであれば、進学先は日本でもアメリカでもどちらでもいいので、博士後期課程に進学し、インターンシップで行きたい企業に潜り込むことである。 潜り込むためには論文をたく
さん書いたりとか、もしくはオープンソース開発活動で名を馳せたりとか、あるいは学会・勉強会や開発者の集まりなどで社員の人と仲良くなるとか、そういう努力が必要である。

以上の通り、新卒でアップルに入社するためにはエンジニアとして十分な経験とコネでインターンに潜り込むことが必須とのことです。日本人にとっては英語力・高度なプログラミングスキル・現地でのコネを作るといった、とてもハードルの高いお話かもしれません。しかし、最先端テクノロジーの現場経験はとてもエキサイティングかと思いますし、これから海外インターンを経験して日本に還元するような方々が、どんどん増えてもいいのにと個人的には思っております。

この記事読者の中からインターンに参加する猛者があらわれることを期待して、筆を置きたいと思います。

 

 

posted by タマラオ at 06:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記