2014年02月07日

こんな人生の歩き方  No2

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トップを目指す仲間に刺激され退社、留学
田村:20代のキャリア設計は皆悩むところです。留学のコストパフォーマンスを測りかねて断念する人が多いです。矢野さんがそこをどう判断したのか、教えてもらえますか。ちなみに企業派遣だったんですか?それとも自費?自費の場合はどうやってファイナンスしたのですか?

矢野:私の場合、26歳の時にMBA留学したため、三菱商事の企業派遣制度に応募するのには勤務年数が足りませんでした。なので、会社を退職し、自費で留学しました。三菱商事には尊敬する先輩や優秀な同期が多かったので悩みました。でも、ニューヨークに送りだしてくださった広報部長に「チャンスはつかめ」とプッシュしていただきました。当時の北米三菱商事社長にも「世界を見るべき」と背中を押していただきました。それで、決意したのです。

留学費用は三菱商事の海外駐在時に貯めた貯金、ハーバード・ビジネススクールからの奨学金、両親からの借金、米シティバンクから借りた学費ローンのミックスでファイナンスしました。留学のコストパフォーマンスについてよく聞かれます。結局は、留学して何を得たいかによると思います。何の目的もなく留学した場合は、2年間の貴重な時間とお金の無駄だと思います。

私の場合、日本企業の東京、ニューヨークオフィスを経験した後、海外企業の本社勤務につながるチケットが欲しかったので、現地で評価され、採用されるために必要な知識、教養や人脈づくりに励みました。日本に限らず、世界で通用するスキルが何なのかがよく分からなかったし、世界各国のハングリー&アグレッシブな同世代と知り合い、仲良くなり、刺激をもらいたいと思っていたので、お金では買えない最高の2年間だったと感じています。

本当はバルセロナIESEに行くつもりだった
田村:あまたあるMBAの中でなぜハーバードだったのでしょうか?やはりトップブランドだからですか?たまたま?

矢野:たまたまです(笑) 北米暮らしが長かったので、留学をきっかけにヨーロッパで暮らしたいと考えていました。なので、バルセロナのIESEとロンドンのLBS(London Business School)の2校をピンポイントで受け
ようと考えていました。ただ、せっかく時間をかけてエッセイを準備したので、米国のビジネススクールも1校ぐらい受験してみようと思い、ハーバードに提出しました。これで、人生計画が大きく狂いました。

もともとは第1希望のバルセロナ校に合格し次第、会社を早めに退職し、数ヶ月ブエノスアイレスで暮らしてスペイン語をブラッシュアップして、バルセロナに向かおうと思っていました。でも、ハーバードに合格し、「チャンスはつかまなければ」と思いスペイン行きはやめにしました。 それでも当初の予定通りスーツケース2つでブエノスアイレスへ向かい、数ヶ月現地でスペイン語とアルゼンチンタンゴに明け暮れた後、ハーバードへ向かいました。

イスラエルへの研究旅行で「起業」に目覚める
田村:ハーバード・ビジネススクールの学長と話した時に「起業する人が実は少なくて残念なんだ。せいぜい全体の10%くらい。卒業生の多くは、てっとり早くお金を稼げる投資銀行やコンサルティング会社に行ってしまう」とおっしゃっていました。「起業する人はMBAコースには来ない」と言われています。矢野さんは起業するにあたってハーバード・ビジネススクールに行ってよかったですか?行かなければ今の起業はできなかったと思いますか?

矢野:ハーバードに行ってなければ、今の起業はしていません。そもそも、米系ブランドでマーケティングのインターンをしたり、米企業本社に勤務する経験を得たいと思っていました。起業しようと思った事もなかったし、憧れた事もありませんでした。ハーバードで起業について学ぼうとも思っていませんでした。 ところが、入学して4ヶ月後、「イスラエルがなぜ多くの起業家を生み出すか」をテーマとした研究旅行に参加しました。これが、現在に至るきっかけになったのです。

 

 

posted by タマラオ at 05:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記