2012年02月10日

人が幸せになれる酒造り No7

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希望者が入ってくれば、いくらでも養成できる。私自身はこの道に好きで入ったわけではないが、土佐鶴の杜氏で幸せだった」。現在は土佐鶴の取締役という立場になったが、うまい土佐鶴の酒造りに心血を注ぎ続けている。何よりも杜氏として厳しい世界を長く生き抜いてきただけに、その言葉は重い。

「酔ってけんかしたり辛そうにしたりしている人を見ると、自分は悪いものを造ったのかという感じがする。逆に、お酒を飲んで朗らかで楽しくなっている人を見ると嬉しいし、そんな飲み方をしていただいている人は杜氏にとってはありがたい。これからも人が喜ぶような、幸せになるようなお酒を提供していきたい」と、やはり最後は杜氏としての顔をのぞかせる。 ちなみに、池田氏が個人的に好きなのは吟醸酒。香りが優雅で、飲んだ時の味が滑らかでやさしい酒が好きだという。酒造りにはこうした“杜氏の人柄”という隠し味も効いているのかもしれない。

杜氏仲間から見た池田氏   綾菊酒造(香川県) 参与 国重弘明氏 からのコメント

私より6つ年下の池田さんは、同じ安芸津の出身で自宅が近くでした。私も杜氏ですから池田さんと職場を共にしたことはありませんが、非常に真面目な人で、絶対に人任せにせず、夜も寝ないで作業をするほどです。部下にすべてを任せてしまうようなことはありません。四国杜氏研究会でよくご一緒するのですが、池田さんは思ったことをはっきり口に出すので、われわれにとっても頼りになります。

昔は安芸津では多くの町民が酒造りに携わって活躍していました。後継者問題もありますから、これからは酒造会社が社員を杜氏として育てる時代にきているのかもしれません。 酒造りにおいては非常に研究熱心な池田さんですが、その点は趣味の釣りも同じです。かなりの腕前で、われわれの釣りの師匠です。道具を手作りしたり、新しい釣り場を開拓したりするなど、ここでもこだわりを持っているようです。

最後に日本酒の特徴
日本酒は“燗してよし、冷やしてよし”という世界でも珍しいお酒です。飲用温度も他の酒類と比較すると幅があり、5℃〜55℃位までと、広範囲にわたっています。また、冬から春、夏から秋へと日本の四季の移ろいとともに生まれ、育つ酒で、日本独特の気候風土が生み出した酒です。豊かな自然の恵みと日本人の智恵の結晶が日本酒であるといえるでしょう。

 

 

posted by タマラオ at 05:53 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記